- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府京都市
- 広報紙名 : きょうと市民しんぶん(音声読上げサービス版) 令和7年1月1日号
京都の未来をつくる、新京都戦略
市では、市政の現状確認やこれからの京都のまちづくりを検討するため、昨年3月からの半年間で市政の点検を行いました。この点検を基に、今後の政策の方向性などを示すものとして作成されたのが「新京都戦略(骨子)」です。ここでは、その内容について説明します。
■新京都戦略ってなに?
2027年度までに実施する政策や、政策を推進するための取り組み方針を示すものです。
新京都戦略で目指すまちの姿は、すべての人に「居場所」と「出番」がある「突き抜ける世界都市 京都」
▽具体的には…
・夢中になれるものが満ちあふれ、誰もが幸せを感じ、互いにつながり、支え合い、生きがいを持って活躍できるまち
・世界中から多彩な人が集い、市民や地域、企業などが交ざり合って、そのつながりから新たな価値を創造するまち
・国内外の人々から、住みたい、働きたい、活躍したいと思われ、選ばれるまち
これらの実現に向け、政策・しごとの仕方改革・持続可能な行財政運営の確立を一体的に進めていきます。
▽策定までの流れ
~2025年1月…策定に向けた意見を募集
2025年3月…新京都戦略を策定
・2025年度予算に反映し、政策を実行
この紙面では、新京都戦
略の中でも特に、「目標の実現に向けた先導的な取り組み」と「しごとの仕方改革」の2点を紹介します!
■「突き抜ける世界都市 京都」の実現に向けた11の取り組み
ここでは、新京都戦略の中でも強力に進めていく11の取り組みを大きく3つの視点に分けて紹介します。
●きわめる(究・極)
▽1.「世界に唯一」を目指し、知や技術を創発する企業立地促進
・国内外の突き抜けた企業や多彩な人材を呼び込み、経済や産業基盤を強化
・府市連携で半導体関連産業やメディア芸術などの産業育成・企業立地を促進
▽2.世界にインパクトを与えるスタートアップの創出・成長
・大学の知や企業の技術を生かし、社会に大きな影響を与え、世界で活躍する企業を創出
・成長が見込める分野において、研究技術の事業化や、高度な技術を持つ人材の育成、海外展開などを支援
▽3.「千年の都から次の千年へ」文化継承・価値創造
・伝統産業の新しい価値を生み出す等、国内外の販路の開拓・拡大、担い手の育成などを支援
・京都コンサートホールの改修を機に、音楽を通じた交流などを促進
▽4.まち中に「学芸」があふれる
・市立・府立高校の連携や高大連携により、探究型学習やSTEAM(スチーム)教育※を実践
※実社会での課題解決に生かすため、教科横断的に学ぶこと
・子どもの頃から京都の多様な文化芸術に触れることができる環境を整備
●つなぐ(継・絆)
▽5.市役所・区役所の「つなぐ」機能強化
・区役所・支所の機能を強化し、地域団体などとのつながり・交ざり合いにより、多様なコミュニティの形成を支援
・区役所が把握した地域の意見をもとに、市役所と共に市民に効果が届く取り組みをさらに推進
▽6.京都固有の町並みを次世代に「つなぐ」
・滅失の危機にある京町家を、より実効性の高い施策を構築のうえ保全・継承
▽7.「山紫水明の都」ならではの生物多様性・未来継承
・京都の生物多様性を未来に引き継ぐため、自然を身近に感じ、愛着を深める取り組みを推進
▽8.地域の「絆」で支え合う子育て応援
・府市協調による子ども医療費支援制度の充実、2人目以降の保育料無償化の検討など、子育て世帯の経済的負担のさらなる軽減
・公園の魅力向上や地域の施設の活用等による子ども・若者の「居場所」と、地域活動への参加などによる「出番」の創出
●ひらく(開・拓)
▽9.公共空間をまちに開くパブリック「テラス」
・公園や学校といった公共空間などを市民が活用しやすいよう見直し、交流の機会を創出
・新しい価値との出会いの場となるよう、図書館を多機能化
▽10.世界中からクリエイティブ人材がつどい・交じる「テラス」のまち
・国内外から多彩な人材を呼び込み、地域との交流や作品を制作・発表できる機会を創出
▽11.市民生活と「観光」の両立
・市民生活との調和・両立に向け、観光課題対策はもとより、市バスなどの「市民優先価格」に挑戦
・暮らしの文化など京都の奥深い魅力を生かした観光を進め、再訪や長期滞在を促進
市民生活第一を徹底し、福祉、教育、子育て、包摂性の高いまちづくりや京都経済の下支え、安心安全などの政策にしっかりと取り組んでいきます!詳しくはHPでご確認ください。
■取り組みを進めるために…より創造的に市役所が変わります! しごとの仕方改革
今まで以上に地域へ足を運び、市民・民間事業者の方々と交わり、対話で得た気付きを積極的に施策に生かせる市役所へと変わります。
●3つのポイント
・思考停止に陥らず自ら課題を見つけ、自由闊達な議論を楽しむ
・執務室を飛び出しユーザー目線で対話を重ねて政策立案
・職員が安心してチャレンジできる環境と時間を生み出すため、市役所の仕組みを変える
▽(1)多様な主体との協働
市役所の内外と関わりを持ち、多様な人々が自分ごととして、満足感を持って市政に関われることを目指す。
▽(2)公共資産・公共空間のフル活用
公共資産・空間のあり方を管理運営の方法も含めて見直し、市民と共に利活用できる仕組みの検討などを行う。
▽(3)市役所のアップデート
各業務の目的や必要性を考えると同時に必要に応じて見直し、新たなことに挑戦するために市役所内の環境を改革する。
▽(4)創造的に市政を改革する職員・組織づくり
職員一人ひとりが、さらにやりがいを持ち、チャレンジできる組織を目指し、職員の育成や組織づくりに取り組む。
問合せ:人事課
【電話】222-4572【FAX】213-3803
市の財政状況は着実に改善していますが、人口減少などの課題もあり、予断を許さない状況です。引き続き、将来世代に配慮し、安定した財政運営を進めます!
問合せ:財政室
【電話】222-3288【FAX】222-3283
■新京都戦略への意見を募集します!
皆さんの意見が必要です
HPを確認の上、1月14日までに(必着)、ご提出ください。皆さんからのたくさんの意見をお待ちしています!
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問合せ:政策企画調整担当
【電話】222-3035【FAX】213-1066