くらし 《実録》ちょっと待った!その契約 消費生活相談の現場より

■旅行予約サイトでの契約は契約条件をよく確認!
旅行の申し込みがインターネットで手軽にできる「旅行予約サイト」ですが、対面で詳しく説明を受けることができません。また、日本語表示のサイトでも、日本の旅行業法(本紙の二次元コード参照)の適用を受けていない海外事業者が運営している場合があり、注意が必要です。

◇事例(1)
旅行予約サイトで2カ月先の旅行ツアーを申し込んだ。後日、他のサイトでもっと安いツアーを見つけたのでキャンセルを申し出たら、「キャンセルはできるが返金はできない」と言われた。2カ月前なのに納得がいかない。

◇事例(2)
旅行予約サイトから海外航空券を予約した。氏名の英語表記を間違えたので訂正を申し出たら、「一旦キャンセルして予約を取り直す必要がある。キャンセル分の返金はできない」と言われた。航空券の代金を二重に支払わなければならず不満である。

■被害防止のポイント
◇申し込む前に確認すること
・契約先事業者はどこか(サイト運営事業者・旅行代理店・航空会社・ホテルなど)
・契約先事業者の名称・住所・代表者名・問合せ先。また、連絡手段は何か(電話・メール・チャットなど。日本語対応の可否も)
・キャンセルや変更する場合の条件(キャンセルの可否。キャンセル料の発生時期)
・契約内容・総額費用・氏名のスペル・姓名の順番に誤りはないか
・曖昧な表現には気をつけ、自分で判断せずサイトの運営業者に確認(「朝食は別途◯◯円」の場合、頼まなければ支払わなくてよいのかなど)

◇申し込み後に行うこと
・申し込み内容が確認できる画面を印刷するか、スクリーンショットで保存する。
・予約確認メールが届いたら内容を確認するとともに、支払いが完了して旅行が終わるまで保存する。

相談・問合せ先:消費生活センター(産業振興課内)
【電話】63-1240(平日午前9時~正午・午後1時~4時)