- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府木津川市
- 広報紙名 : 【京都府木津川市】広報きづがわ 2025年10月号
毎日の暮らしに欠かせない「水」を供給する水道は、市民生活を支える重要なライフラインです。市の水道事業では将来にわたり、皆さんに安全・安心な水が届くよう日々努めています。水道事業は利用者の皆さんから納められた水道料金で運営しています。そこで皆さんに水道のことをもっとよく知っていただくために、水道事業の現状や課題、取り組みなどをシリーズで伝えます。
■水道の現状
▽給水人口・給水量
給水人口は、人口増加に併せて増加傾向にありましたが、令和4年度の79,974人をピークに減少傾向に転じています。また、給水量も給水人口の減少や節水機器の普及などから同じく減少傾向にあり、令和40年には給水人口69,462人、1日最大給水量21,727立方メートル、1日平均給水量が19,436立方メートルまで減少することが予測されます。
人口(単位:人)、給水量(単位:立方メートル/日)
▽水道施設・管路
市の水道は、市内を横断する木津川や山林により分断されている地形であることや、旧町にて整備された施設系統をそのまま維持していることから、浄水場は受水場を含め7施設、配水池は26施設、加圧施設は8施設と数多く有しています。その施設の約半数が昭和40~50年代に建設されており、老朽化が進んでいます。また、水道管路(導水管・送水管・配水管)の総延長は約537kmあり、全体の約19%が法定耐用年数を超え、令和10年度には約30%まで増加する見込みです。一方、耐震化率は約23%と低い水準に留まっています。
■課題
水道事業を取り巻く環境は、水需要の減少に伴う水道料金の収入減少、物価高騰などの影響による経費の増加、施設・管路の更新・耐震化の費用の増加など、多くの課題を抱えており、市の新水道ビジョンの財政収支の見通しにおいて、非常に厳しい経営状況になることが見込まれます。
今後も市の水道事業が将来にわたり安定した事業運営を継続していくため、8月7日に木津川市水道料金及び公共下水道使用料審議会から受けた答申を踏まえ、計画的に施設・管路の更新などをおこなうとともに、将来世代に負担を先送りすることなく更新などの財源を確保していくため、水道料金の改定について具体的に検討していきます。
問合せ:業務課
【電話】75-1250