くらし INFORMATION+(8)

■令和7年度から11年度 中期財政計画の策定
令和7~11年度の5か年の一般会計の財政見通しを示した「中期財政計画」を策定しました。
令和5年度の町の財政状況は、町税においては、固定資産税において土地、家屋の収入が伸びるなど、前年度に引き続き52億円を超え、決算では実質単年度収支は黒字となり、財政調整基金を繰り入れることにはなりませんでした。今後とも持続可能で健全な財政運営を行うため、将来を見据えた財政計画として本計画を策定しています。
計画の数値は、近年の決算を踏まえ、向こう3年間の事業を明らかにした実施計画をベースに推計しています。

▽歳入
歳入の根幹となる町税のうち町民税については、景気が緩やかな回復が続くことが期待され、インバウンド需要などにより経済の活性化が見込まれることから、個人・法人のいずれの税収も一定、上昇し続けると見込み試算しています。
固定資産税は、地価については、急激な増減はないと想定するとともに、家屋については、3年ごとの評価替えを想定し、試算しています。
その結果、町税収入は令和11年度には約53億8,300万円を見込んでいます。
地方譲与税や地方消費税交付金などは、現在国や京都府が示している情報などを基に試算しています。

▽歳出
令和7~9年度の第5次総合計画第10次実施計画をベースに11年度まで5年間の歳出予定額を試算しました。
人件費は、11年度は約28億8,300万円を見込み、借金の返済に充てる公債費は、11年度に約4億9,900万円を想定しています。
普通建設事業費では、新市街地(みなくるタウン)整備事業や中央公園拡充整備などで事業費は増加する見込みです。
さらに、具体的に実施計画に位置づけていない各公共施設の改修費用は予定額に入れておらず、施設の老朽化が進むなか、今後大きく歳出が増えることが想定されます。

▽結果
令和11年度までの5年間は、新市街地(みなくるタウン)整備事業など町の将来への投資のため、財政調整基金(今までに財源に余裕があるときに積み立てた財源)やその他の基金を活用し、地方債を発行する中での財政運営を進める必要があります。

令和11年度
財政調整基金残高見込…約27億6,000万円
地方債残高見込…約41億4,900万円

各事業の実施にあたっては、財源の確保として国や京都府の補助事業を積極的に活用します。
また歳出では、事務事業を適切に見直し、経常経費の削減や事務の効率化を推進し、財源不足が生じない財政運営に努めていきます。
久御山町中期財政計画の全容は、ホームページで公表しています。

▽令和11年度までの予算見込額(うち基金繰入見込額)

問合せ:企画財政課