くらし あなたの地域の相談役 民生児童委員
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- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府久御山町
- 広報紙名 : まちの総合情報紙 広報くみやま 令和7年7月1日号 No.1170
皆さんは、地域で活動する「民生児童委員」をご存知ですか。
民生委員は、厚生労働大臣の委嘱を受けた非常勤の地方公務員です。無報酬のボランティアで、子どもから高齢者まで、全ての年代の住民と行政をつなぐ地域福祉の担い手として活動しています。また、児童福祉法に定める児童委員も兼ねていることから「民生児童委員」と呼ばれます。
その中でも、特に子どもや子育てに関する支援を専門的に担当する主任児童委員がいます。
▽一人で抱え込まずに
現在久御山町では、御牧校区10人、佐山校区12人、東角校区14人、各校区の主任児童委員3人の計39人の民生児童委員が活動しています。
介護や子育て、生活困窮などの各種相談だけでなく、高齢者施設などでのボランティア活動、京都府や役場などの手続きに必要な証明事務など、さまざまな事情を抱える人が安心して暮らせるように、地域の相談役として活躍しています。
あなたが抱えている心配事や困りごと、一人で考え込まずに民生児童委員に相談してみませんか。
◆地域を見守る
民生児童委員協議会 会長 信貴豊廣(しんきとよひろ)さん
「民生児童委員の仕事は地域を見守ること」そう話すのは、民生児童委員協議会で会長を務める信貴豊廣さん。
「自分の担当地区で常にアンテナを張って、地域の状況を見守る。自分たちがすべてを解決するわけではなく、気になる人がいれば行政や地域包括支援センターなどの専門職につなぐ。それができれば難しい仕事ではないと思う」
今年で民生児童委員9年目となる信貴さん。長年の経験から自分なりに担当地域を見守り続けています。
▽やっぱり嬉しい
「私たちが関わるのは何かに困ったり不安を抱えている人が多い。こちらから一方的に提案するのではなく、まずは、相手の話をしっかり聞いて寄り添うことが大事」と、日々心がけている「傾聴」の大切さを口にします。
「よく見守り訪問をしていた家の人が施設に入所することになり、その息子さんが『お世話になりありがとうございました』と挨拶をしに来てくれた。やっぱり『ありがとう』と言ってもらえると嬉しいし、やりがいを感じる」と微笑みます。
▽他人の一番最初が民生児童委員
皆さんは困ったとき、誰に相談をしますか。さまざまなアンケート結果を見ても大半の人は家族と答えます。信貴さんも「自分自身、民生児童委員になるまであまり存在を知らなった」と話すように、民生児童委員の知名度は決して高いとはいえません。核家族化が進む中、家族がいても遠距離で急な対応が難しい世帯が全国的にも増加しています。「一番の相談相手はもちろん家族だと思うけれど、他人の一番最初が民生児童委員。それぐらいの気持ちで困ったことがあれば相談してほしい」と話します。また、民生児童委員には活動上知り得た情報について、任期中はもちろん、退任後も守秘義務が課せられていますので、安心してご相談ください。
民生児童委員は今日もあなたの地域を見守っています。
◆あなたも民生児童委員になりませんか
委員の任期は3年間で、今年は一斉改選の年となります。
現在活動している委員の任期は令和7年11月30日までです。次の任期である令和7年12月1日から令和10年11月30日までの3年間を担っていただく人を、地域福祉に関係する人たちで構成する「推薦会」を開催し選考していきます。
◎民生児童委員名簿はこちら
※本紙2ページにQRコードを掲載しています
問合せ:福祉課