- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府大阪市天王寺区
- 広報紙名 : 天王寺区広報誌 令和7年(2025年)10月号
令和7年8月5日に区政会議を開催しました。区政会議では、地域団体から推薦された委員と公募の委員の皆さんから、区政運営や区の事業についてご意見・評価をいただいています。区長から令和6年度の1年間の取組みの概要について説明した後、分野ごとに4つの班に分かれて議論していただきました。いただいたご意見を参考に、今後の事業の改善に努めてまいります。
■子育て・教育班
◆区役所の課題認識
外国につながる児童生徒等(保護者を含む)の状況
◇ご意見(要約)
・外国につながる児童生徒の転入が増えており、日本人・外国人双方の児童生徒に学習機会を保障するため、抜本的な方策と継続的な実態把握が必要である。
◇ご意見に対する見解、今後の対応
・天王寺区では他区に比して外国につながる児童生徒の転入が増加しており、ご指摘の内容は喫緊の課題と考えています。外国につながる児童生徒(保護者を含む)の支援は、今年度から大阪市で横断的な議論が始まっており、区としてもその経過を注視してまいります。
■情報発信班
◆区役所の課題認識
大阪関西万博と連携した区制100周年記念事業をはじめ、区が実施する様々な事業やイベント等の効果的な情報発信について
◇ご意見(要約)
・SNS運営の継続的な体制構築のため外部委託も検討し、また人が多く集まる場所での対面での情報発信も引き続き行っていくことが重要ではないか。
◇ご意見に対する見解、今後の対応
・SNSの運営体制をより効果的で継続的なものにできるよう検討するとともに、食事サービスや区民まつりなどの対面での情報発信も大切にし、積極的に広報活動を行ってまいります。
■地域社会づくり班
◆区役所の課題認識
災害時に在宅避難を可能とするための家具の固定とトイレ用凝固剤を含む生活必需品や水・食料品の備蓄(ローリングストック)の普及啓発
◇ご意見(要約)
・今後、ますます外国人住民が増えると思われるが、災害対応も今後の課題になるのではないか。
・防災マップの内容が深まるように、例えば二次元コードでハザードマップにリンクをするなど改良してはどうか。
◇ご意見に対する見解、今後の対応
・災害時の外国人支援ツールとして、大阪防災アプリの多言語情報のほか、地震などの大きな災害が発生すると、大阪市は災害多言語支援センターを設置し、公益財団法人大阪国際交流センターがボランティアや関係機関と協力しながら運営し、外国人被災者に必要な情報を外国語でお知らせします。
・いただいたご意見を参考に、次回の防災マップ印刷の際に内容の充実を図ってまいります。
■地域福祉・健康班
◆区役所の課題認識
地域における見守り事業の名簿の同意率及び認知度の向上
がん検診受診率の向上
◇ご意見(要約
・同意者の割合について、達成率の低い地域が力を入れることで、達成率が上がるのではないか。また、同意すればどのような支援が受けられるのかをはっきりと伝えることが大切。そもそも近所づき合いが希薄になっていることが問題。
・がん検診について、「たばこを何年以上、一日何本吸う人は、肺がん検診」「女性は何歳以上になれば女性特有のがん検診」など自分事と思える広報が必要。
◇ご意見に対する見解、今後の対応
・ボランティアの皆さまとの好事例の共有等を通じ、全地域でより事業が進捗するよう、努めてまいります。また、本事業の趣旨や目的、内容についてよりわかりやすくお伝えするよう努めます。区役所としても、事業を進めるうえで日頃の顔の見える関係づくりは大切であると考えています。
・がん検診を自分事と思っていただけるような内容の広報を検討します。なお、がんにおける女性の死亡率1位である大腸がんについて、地域の集まりで保健師が説明し、その場で検診の予約受付を行う取組みを2地域で試行しました。