- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府大阪市北区
- 広報紙名 : わがまち北区 令和7年1月号
新旧様々な“推しスポット”がある北区!最新情報と共にお伝えします
■堂島薬師堂
場所:堂島1-6-20
◇「堂島」の由来となった堂島薬師堂
堂島アバンザ北東角、三角形のミラーガラス127枚を組み合わせたモダンな球体が目を引きます。実はこの建物が「堂島薬師堂」。周りには円形の池があり、お堂の内部にはご本尊の薬師瑠璃光如来や地蔵菩薩などが祀られていて、月に1回、奈良・薬師寺の僧侶による法要が行われます。
今から1400年余り前、聖徳太子が四天王寺を造営した際に資材運搬船が難破し、漂着した洲(しま)にお堂が建てられたことから、このあたりを堂島と呼ぶようになったともいわれています。明治42年の北の大火でお堂は焼失しましたが、仏像は近隣の店「花半」の主人が持ち出して焼失を逃れたそう。その後お堂は建て直されて地域で祀られ、平成11年の堂島アバンザ竣工時に現在の形となりました。
◇早春の風物詩・節分お水汲み祭り
かつて薬師堂には井戸があり、その水を汲んでお薬師さんにお供えしていました。堂島薬師堂の節分お水汲み祭りはこの「お水汲み」の風習と、地域に伝わる節分行事「鬼追い」が融合したお祭りで、地域団体と関西経済界が北新地と水都大阪の繁栄を願って始めました。節分法要の後、参拝者は奈良・薬師寺の井戸から汲み出した「お香水」と大阪天満宮の「天満天神の水」を入れた竹筒の護符を持ち帰り、福を授かります。そして、薬師堂から放たれた鬼を豆を撒いて追い、1年の厄を祓います。
22回目を迎える今年は、2月3日(月)に開催されます。
・お祭りの日、堂島アバンザの特設ステージに北新地の女性による「お化け(仮装)」が登場。迫力いっぱいの鬼と一緒に写真撮影もできます。夜は花魁の格好をした北新地クイーンらと新地を練り歩いて厄払いをしますよ。