文化 堺大空襲次世代の語り部になりませんか

堺大空襲の貴重な体験談を継承する、次世代の語り部を育成します。戦争の体験談を聞き、次世代の語り部として、堺大空襲の歴史や平和の大切さを伝えませんか。

■堺大空襲とは
第二次世界大戦では、堺でも5回の空襲により多くの方が犠牲になりました。特に大きな被害を受けた1945年7月10日の空襲を「堺大空襲」と呼んでいます。戦後80年を迎え、戦争を知らない世代が増える中、戦争体験を後世に伝えることが大切です。

■次世代の語り部になるまで
昨年9月に羽衣国際大学と連携し、語り部の授業を15人の学生が受けました。

ピースメッセンジャー…堺大空襲などの体験を伝えるボランティアの方

◇語り部の授業を受けた大学生の声
《羽衣国際大学 4回生 大里依笙乃さん》
ピースメッセンジャーの方から空襲や生活の様子などを聞いて、平和であり続けるにはどうすれば良いか考えるようになりました。当時の給食はメニューが毎日同じでお腹いっぱい食べることができなかったという話が印象的で、今の生活に感謝の気持ちを持って生きなければならないと思いました。今の堺があるのは堺大空襲を体験した方が戦争の悲惨さを伝えてくれたからだと思うので、戦争を風化させないために、活動を継続していきたいです。

《羽衣国際大学 2回生 藤本紗羽さん》
堺大空襲のことを知らなかったので、語り部になって何を話すのかイメージがわかず戸惑いました。ピースメッセンジャーの方の話を聞いて、戦争の悲惨さや平和の大切さなどを語り継いでいきたい気持ちが大きくなりました。小学生への講話では、クイズを取り入れたり、難しい言葉は簡単にしたりしました。平和な世の中につなげるために、今後も語り部の活動を通じて、戦争があったことに向き合い、語り継ぎ、知ってもらいたいと思います。

◇講話を聞いた小学生の声
「話を聞いて戦争のことがもっと分かった。自分は体験していないことだけど、次の世代にも伝えていきたいと思った。」
「昔はたくさんの戦争があって、苦しみながら生活していることが分かった。何があっても争いで解決しないで、話し合った方が良いと思った。」

■戦争体験者の思いを大切に
堺大空襲を体験され、ピースメッセンジャーとして活動している方は2人です。二度と戦争が起こらないようにとの願いのもと、戦後80年が経った今も戦争体験を伝えています。資料で学ぶことも大切ですが、直接話を聞くことで戦争や当時の生活の様子がより伝わり、より理解が深まります。平和の大切さを継承するため、次世代の語り部になりませんか。
(人権推進課職員)

■次世代の語り部を募集します
対象:平和啓発に興味のある方
募集:2月3日~3月28日
面接あり

問合せ:人権推進課
【電話】228-7420
【FAX】228-8070

■戦後80年平和の灯を未来へ
今年は、第二次世界大戦の終戦からちょうど80年です。戦争の悲劇は決して忘れてはいけません。

◇戦時・復興時の映像・写真を募集
昭和15~50年代の様子が分かる映像・写真を募集しています。パネル展示や平和学習に使用します。平和と人権資料館まで連絡してください。
【電話】270-8150
【FAX】270-8159