くらし 元気な自分で過ごしてみませんか

■短期集中予防サービス 通所型サービスC「元気塾」
年齢を重ねるとともに運動能力や筋力が低下し、日常生活に支障をきたすことがあります。しかし、適切な運動習慣を身に付けることで、健康寿命を延ばし、元気な日々を送ることができます。
市では、皆さんがいつまでも自分らしく元気に生活できるよう、さまざまな介護予防事業や日常生活支援を行っています。
今回は、介護予防・日常生活支援総合事業の一つとして実施している短期集中予防サービス通所型サービスC「元気塾」を紹介します。

◆運動能力と筋力の低下が引き起こす問題
加齢に伴い運動能力や筋力は低下します。筋力が低下すると転びやすくなり、骨粗しょう症などがあると骨折するリスクが高まります。これらの問題は、健康的な生活を送る妨げとなります。
令和4年国民生活基礎調査によると、要支援の人で介護が必要となった主な原因は腰・膝などの関節疾患、骨折や転倒です。健康寿命を伸ばすためには、運動習慣を身に付けて、これらを予防することが重要とされています。

◆短期集中予防サービス通所型サービスC「元気塾」とは
理学療法士や管理栄養士、歯科衛生士などの専門職からの指導を受けることができる、通所型のサービスです。運動や栄養指導、口腔ケアを通じて筋力アップを図り「自分でできること」を増やします。また、終了後も自身に合った運動を継続していくことをめざします。
対象:要支援1・2を受けた人や基本チェックリスト(※)で事業対象者となった人
実施期間:3か月(週1回、全12回)で最長6か月まで延長可能
利用料:3か月(全12回)1,000円
※基本チェックリストとは…25項目の質問で日常生活に必要な機能が低下していないかを調べるものです。一定の基準に該当すると「事業対象者」となり、介護予防・生活支援サービスを利用できます。

○サービス利用までの流れ

○プログラムの流れ
〔事前〕自宅訪問(生活状況の確認)し、目標設定やプログラム(※1)を立案

〔1・2か月目〕体力測定、プログラム実施、カンファレンス(※2)

〔3か月目〜〕体力測定、プログラム実施、体力測定、カンファレンス、自宅訪問(終了後の生活状況の確認)

※1 プログラム…下肢筋力トレーニング(バンドや重りを使用)や有酸素運動など。
※2 カンファレンス…本人と多職種の専門家により、今後の生活での改善点や目標について話し合います。

●利用者の声
▽疲れずに歩行や洗濯をしたい (70歳代女性)
2回入院してから体重が減少し体力の低下を強く感じていました。特に歩行や洗濯時の疲れがひどく、階段の昇り降りと遠くへの外出が不安でできなくなってしまいました。プログラムを通じて、自宅での運動も少しずつできるようになり、今ではできることが増えてワクワクしています。

▽3か月後にはカラオケに行きたい (70歳代女性)
大腿骨骨折後、転倒するのが不安で外出する機会が減っていました。自分に合った正しい姿勢や歩行を教えてもらい、3か月間の元気塾と自主練習で自信を取り戻すことができました。プログラム終了後は、歩いて地域のカラオケ同好会に参加できるようになり楽しく過ごしています。

▽体力をつけて畑に行きたい (80歳代男性)
運動すれば体力がつくと思っていましたが、筋力・体力をつけるためには運動だけでなく栄養も大事とわかりました。また、しっかり食べるためには歯科検診や口の体操が大事であることも学びました。今では毎日、畑に行っています。収穫が楽しみです。

●サービス提供者の声
▽あなたらしい生活を取り戻せるようサポートします。
大阪府理学療法士会 兼光信也さん
「元気塾」は、年を重ねて徐々にできないことが増えてきた人、病気で入院し退院直後の人など、事情があって今まで当たり前にできていたことが難しくなり「自分らしい生活を送りたい」と思う人が利用しています。
プログラムでは3か月間で週1回、2時間程度の運動を行いますが継続することが大切です。「元気塾」に来た際には、1週間の過ごし方について話し合う場を設け、元気に生活を送るための方法もお伝えします。「自分の力で良くなった」という自信をもって、これからの人生を元気に楽しく過ごしてほしいと願っています。
ぜひ、「元気塾」で自分らしい生活を取り戻しましょう。

問合せ:
高齢介護課
地域包括支援センター【電話】0725・21・0294