くらし 【クローズアップ1】令和7年度施政方針(1)

濱田剛史市長は、令和7年度の市政運営の方針や重点施策などをまとめた施政方針大綱を発表しました。今号ではその概要をお知らせします。
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※全文は行政資料コーナー(本館1階)や市ホームページで公開しています

■着実に政策の実現を追求
私は、4期目の市長就任に当たり、高槻の輝く未来を創造する3つの柱として「次世代への積極投資」「成長基盤の強化」「健全財政の堅持」を掲げ、この間、市政の発展と市民福祉の向上に全力で取り組んでまいりました。
これら3つの柱を軸に、令和7年度においても、市民の皆さんと共に育んできた我がまち高槻をさらに成長させ、「大阪の高槻」から「日本の高槻」へと飛躍を遂げるべく、子育て・教育分野を始め、安全・安心、健康福祉・医療、文化芸術、にぎわい創出など、あらゆる分野において、さらなる施策の充実に取り組んでまいります。
また、昨年も豪雨などの自然災害が全国各地で発生しており、近い将来に起こり得る南海トラフ地震や頻発する大規模水害・土砂災害への備えを盤石なものとしてまいります。
さて、本市は長きにわたり行財政改革に取り組み、さらに、平成29年には「『みらいのための経営革新』に向けた改革方針」を策定し、財政面の充実を図ってきました。これにより、着実に未来志向のまちづくりを進めるとともに、自然災害や物価高などに直面した際には、市民生活を守るため速やかに市独自の施策を展開してきました。
この改革方針について、次世代に明るい未来を引き継いでいくための成長戦略を盛り込む改定を行いました。健全財政を堅持しつつ、市民生活の安定とサービスの充実、さらには、成長基盤強化のための将来に向けた積極的な投資を行い、「日本の高槻」への歩みを進めてまいります。
ところで、政治の世界においては、夢を語ることも時には必要かも知れません。しかし、国にせよ地方にせよ、行政機関は現実の市民生活に即した対応をしなければなりません。特に基礎自治体である市町村の行政は市民の生活に密着しているが故に、時に「待ったなし」の対応が求められます。すなわち、行政においては、掲げた政策を「実現」しなければならないのです。
ただ、すぐに「実現」できるものもあれば、「実現」するまで一定期間を要するものや、慎重に進めなければならないものもあります。「実現」することは決して簡単なことではありませんが、「実現」という「結果」は、市民の皆さんにとって、市政を評価する基準として、とても分かりやすいものです。
「千虚、一実に如かず」という言葉があります。千の嘘を並べ立てても、一つの真実には勝てないという意味の言葉です。自治体にとって「一実」とは政策を「実現」することです。私は、この言葉を胸に、近年の混沌(こんとん)とした政治状況の中で、翻弄(ほんろう)されることのないよう、地道に市政に取り組み、全国的に誇れる政策を実現してきました。そして、全国トップレベルの財政健全性も「実現」しています。
まさに「大阪の高槻」から「日本の高槻」として着実に歩みを進めているところです。
今年度も、市民の皆さんのご意見に謙虚に耳を傾け、議会の皆さんと建設的な議論を交わしながら、政策の「実現」を追求すべく市政に全力で取り組んでまいります。皆さんのご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

■まちづくりの歩み
▽安満遺跡公園全面開園(R3)
年間来場者150万人以上を達成

▽JR高槻駅 北駅前広場供用開始(R4)
快適に人が行き交う空間に整備

▽高槻城公園芸術文化劇場 開館(R5)
多数の公演にぎわい創出

▽関西将棋会館 移転オープン(R6)
将棋文化の拠点が誕生

▽高槻城公園北エリア 一次開園予定(R8)
新たなシンボルエリアが誕生

「日本の高槻」へ