- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府高槻市
- 広報紙名 : 広報たかつき(たかつきDAYS) 令和7年5月号 No.1446
■店と町をつなぎながら、これからの富田への期待。
ー駆け足で富田の町を巡りましたが、それほど広くないエリアの中に歴史を感じさせる場所がたくさんありました。これらを大切にしながら、今の富田の魅力も伝えていければいいですね。岡島さんが、[御料理 岡嶋]を始めたのはいつ頃からですか?
▽「最初は、かつて約20軒入る富田市場があって、鮮魚と仕出しの店を父とやっていました。父が昭和58年に亡くなり、昭和63年に[御料理 岡嶋]を始めました」
ー今は、富田商業振興会会長、富田商業協同組合理事長として、富田のまちづくりの中心として活躍されています。商店街の活動には若い人なども参加されていたりするのですか?
▽「はい。商業振興会にはレディース部や青年部があって、町を盛り上げるための企画を考えてくれています。今はやっていないですけど、富田のいい水をテーマにした『富田駅間水まつり』などは若い人の発想ですね。今年も5月3日と4日に開催される『富田ジャズストリート』では、商店街のカフェやバー、革工房なども会場提供やボランティアで参加しています」
・おいしい酒造りには、いい水が欠かせません。
・筒井池は紅屋池とも呼ばれ、「昔は本照寺さんが写ってきれいでしたよ」と岡島さん。
ー町全体で一体感があって落ち着いて楽しめそう。
▽「店同士がすごく仲がいいのが、富田の町の魅力かもしれません。どうすれば富田が盛り上がるか、商店街のみんなで相談しながらいろいろ考えています。10月には子どもたちに喜んでもらおうと『とくとく感謝祭』を開催しています」
ー店の連携が、地域の活性化につながっているということですね。岡島さんとしては、これからの富田がこうなっていけばいいなという希望はありますか?
▽「昔は商店街に米屋、肉屋、魚屋などいろんな店がありましたが、最近は少なくなってしまった。だから飲食店だけでなく物販の店が増えればいいなと。それから、今日回ったお寺などの歴史をPRしながら、高槻駅周辺とはまた違った観光を盛り上げていきたい」
ー富田らしい観光というのはどういうものでしょうか?
▽「駅から近いコンパクトなエリアの中に、さまざまな宗派のお寺や酒蔵が集まっているのは、なかなか珍しい。観光にいらっしゃる方が増えているので、あとは、史跡と商店街の店をうまくリンクさせて、ふらっと立ち寄ってもらえるような仕組みや環境作りをしていきたいですね」