- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府高槻市
- 広報紙名 : 広報たかつき(たかつきDAYS) 令和7年5月号 No.1446
■今月の高槻な人 岡島秀行さんの好きなヒトandスポット
◆01 「スポット」TAKATSUKI NA SPOT
中華料理 大元(昭和台町)
○夫婦二人三脚で50年以上。丹精し作る優しい味。
「吉川さんとは高槻料飲組合でご一緒していた時からのつきあい。なんでもおいしいですけど、特に唐揚げと餃子とチャーハンは絶品」。岡島さんがそう称賛する中華料理は、店主・吉川勉さんが、昭和43年から義姉が営んでいた店を手伝い始めたのがプロローグ。4年後には、妻・ミドリさんと二人三脚となり歴史を重ねてきました。「おいしさの秘密?とにかく精魂込めて作ることですかね」と言う吉川さんの誠意ある言葉が、地元から愛される理由。
◆02 「ヒト」TAKATSUKI NA HITO
[寺川呉服店]寺川喜代美さん・まりこさん(富田町)
○母から娘へと受け継がれるニッポンの文化・着物。
JR摂津富田駅と阪急富田駅の間、少し西に入ったところにある老舗呉服店。「昔ながらの店が減ってきている富田で、母娘でがんばってはる」と岡島さん。母から店を継いだ二代目店主の寺川喜代美さんが娘のまりこさんと切り盛りします。日本の文化である和装をする機会を増やそうと、着物を着てお出かけする「和の会」も主宰。[御料理 岡嶋]で食事会をしたこともあるそう。最近は、留学生など外国人の来店も増えてきているそうです。
・「戦争により休んでいたこともありましたが、創業からは約100年経ちます。今の場所へは昭和41年に移転してきました」と喜代美さん。まりこさんの十代の娘さんも、時々着物を着るそう。
◆03 「ヒト」TAKATSUKI NA HITO
けさたんと会 西田喜彦さん
○富田の歴史や文化を伝える観光ナビゲーター。
岡島さんが、「よく富田の歴史を教えてもらっています」という西田さん。けさたんと会での活動の他、高槻の歴史・散歩の会「槻歩クラブ」や「たかつき市民カレッジ」の講師として、富田学を提唱、講演しています。「駅を降りた時に空が広い。これも富田の魅力の一つ。お寺や酒蔵はもちろん、駅から歩いてすぐの小寺池に、図書館やテラスがあって憩いの場所になっている。これも地元の自慢やと思います。長浜や近江八幡のように、富田を歴史に触れられる観光の街にしたいですね」
◆04 「ヒト」TAKATSUKI NA HITO
富田焼[游騁窯(ゆうていよう)]天坊昌彦さん・庸子さん(富田町)
○それぞれの味を出しながら、伝統の窯を守る陶芸家夫妻。
「富田焼があるのをご存じですか?一時期は、人間国宝の富本憲吉氏も窯に居住し創作したんですよ」と岡島さん。飛鳥時代にはあったと言われる富田焼は、一度廃れたが、大正14年に歴史学者の天坊幸彦さんが復興し、かつては登り窯もあったほど。今は孫の天坊昌彦さんと妻・庸子さんが工房を引き継ぎ、昌彦さんは青白磁などさまざまな技法を駆使した作品作りをし、百貨店の個展などで活躍。庸子さんは陶芸教室も開催しています。
・「いろいろやりたいほう」と言う昌彦さんの作品は自由で個性的で、いろんな表情を見せます。(本紙写真下)庸子さんが手がける陶器は、日々使いたくなるような柔らかな印象の器です。
◆05 「スポット」TAKATSUKI NA SPOT
カフェ トミヤ(富田町)
○地元の人がくつろぐ、フードもおいしい喫茶店。
店主・木下武さんが、父が営んでいたテーラーを、昭和59年にガラッと方向転換し喫茶店に。「岡島とは同級生で5歳の頃からのつきあい。テーラーが富田市場にあった頃もよく一緒にいました」と言う木下さんに、「オープンした頃は毎日コーヒーを飲みに行ってました。私よりもキャベツを切るのが上手い(笑)」と岡島さん。200gとボリュームたっぷりで手ごねして作るハンバーグなど、フードメニューを目当てに来店する常連客も多い。