くらし 市長コラム

■祭りが象徴するわがまちの愛着・誇りを皆の力で次世代へ!
太鼓台祭りやだんじり祭りなどの祭礼文化は、地域の中で子どもを育てるという風土を生み、地域の絆や郷土を愛する心を育む土壌となっています。
貝塚市観光振興ビジョンにおいては、祭礼文化は本市の強みと位置づけ、地域への愛着と誇りがあふれた貝塚を次世代に紡いでいくことを将来像に掲げております。
わがまちならではの祭礼文化を未来へ継承していくため、近年の物価や人件費の高騰といった厳しい環境の中でも、町会を中心に地域の皆様が努力されています。
そうした中、行政ができる支援として、これまで観客対策に必要な仮設トイレやごみ箱の設置費用について、助成を行ってまいりました。
このたび、本年3月、市議会全会一致により採択された請願を踏まえ、観客対策へのさらなる支援として、警備費用などについても助成することとし、6月議会で補正予算を提案し可決されたところです。
さて、今月30日には本ページ中段の記事のとおり、大阪・関西万博の会場において、だんじり彫刻の実演・体験イベントを開催し、対話を通じて職人の想いを国内外に広く紹介する予定です。
祭礼といえば、太鼓台の勇壮な「練り歩き」やだんじりの迫力ある「やりまわし」といった「動」的な魅力に目が向きがちですが、「静」的な芸術品ともいえる細やかな彫物には各町の特徴があり、ぜひ観客の皆様にはその奥深さを知っていただきたいところです。
今年の太鼓台・だんじり祭りは万博開催期間中に行われることから、訪日外国人を含め、多くの観客で賑わうことを期待しております。祭礼関係者の皆様には、祭りの「動」と「静」の両面の魅力を若い担い手や観客の方々に存分に語っていただければと思います。
こうした貝塚ならではの伝統の価値について、貝塚で生まれ育った人が再発見することはもとより、多くの来訪者にも伝わり、貝塚のファンが増えていくことを願っております。

問合せ先:魅力づくり推進課
【電話】072-433-7192