くらし あなたは大丈夫? 特殊詐欺の被害が拡大中

近ごろニュースなどでよく報じられる「特殊詐欺」。特殊詐欺とは、犯人が電話やハガキ(封書)などで親族や公共機関の職員などを名乗って被害者を信じ込ませ、現金やキャッシュカードをだまし取ったり、医療費の還付金が受け取れるなどと言ってATMを操作させ、犯人の口座に送金させる犯罪のことです。現金などを脅し取る恐喝や、隙を見てキャッシュカードなどをすり替えて盗み取る詐欺盗(窃盗)も特殊詐欺に含まれます。
大阪府が全国的に見て特殊詐欺の被害が多いのをご存じですか。令和6年中の特殊詐欺発生件数は2‚658件(速報値)で、被害総額は過去最多の約64億円にのぼります。日に換算すると、毎日約1‚700万円の被害が起こっていることとなり、危機的状況となっています。
また、特に多発しているのは、医療費・税金・保険料などについて「還付金があるので手続きしてください」などと言って、被害者にATMを操作させ、被害者の口座から犯人の口座に送金させる還付金詐欺です。電話をしながらATM操作をしている高齢者がいれば積極的に声をかけ、みんなで被害を防止していきましょう。

◇大阪府内の特殊詐欺認知件数と被害総額の推移

◇守口市特殊詐欺認知件数推移

・実際に発生した事例
令和6年9月19日(木)10:00ごろ
高齢者の携帯電話機に、守口市役所職員をかたる者から「還付金があるが、その手続きが終わっていない」などという不審な電話があり、その後犯人にATMに誘導され、お金をだまし取られた。
(守口警察署「特殊詐欺・アポ電情報」より)

■それ、詐欺かも?
「守口市役所(警察)の○○です」
「還付金があります」
「ATMで手続きができます」
「あなたの電話(口座)が不正利用されています」
「ネットバンキングで送金してください」
「このままでは逮捕されます。アプリのトーク機能でやり取りしましょう」

◆対策
▽周りに相談
電話でお金の話が出たら、すぐに言われたとおりにするのではなく、まずはいったん電話を切りましょう。そして、家族や知り合いに相談してみましょう。

▽常に留守電
「大丈夫」と思っていても、いざ電話を受けると冷静な判断ができない場合も。常に留守番電話機能を設定しておき、犯人と直接会話しないようにしましょう。

▽その人、本当に職員?
市役所などの行政機関が、還付金の受け取りなどの手続きのためにATMの操作をお願いすることはありません。また、納税のために金融機関の口座を指定して、現金の振り込みを求めることはありません。「○○警察署の○○ですが」や「○○市役所の○○ですが」などと電話がかかってきたら、まずその時点で一旦電話を切って、警察や市役所に確認するようにしましょう。

▽家族の力で被害を防ぎましょう
特殊詐欺の電話を受けた人が自ら詐欺に気付かなくても、家族が市役所、金融機関などに相談や確認することで、被害に遭わずに済んだケースが多数あります。
高齢の家族がいる人は、普段から
・会話をする
・電話をかける
・直接訪問して様子を確認する
などのコミュニケーションを取り、怪しい電話や人が来た場合にすぐ相談できる関係を作っておくことが重要です。

▽通話自動録音機を無償で貸与しています
高齢者を対象に多発している特殊詐欺被害の防止を図るため、市内に在住する65歳以上の人を対象に、通話自動録音機を無償で貸与しています。この機器は、自宅の固定電話機に簡単に取り付けることができ、着信時に「会話内容が自動録音されます」と警告アナウンスが流れ、オレオレ詐欺や振り込め詐欺などの抑止に効果的です。

問合せ:消費生活センター
【電話】06-6992-1337

問合せ:危機管理室
【電話】06-6992-1497