- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府八尾市
- 広報紙名 : やお市政だより 令和7年12月号
市および市教育委員会では、文化振興や社会福祉、産業、教育などに功績のあった96人・13団体に対し、表彰状を贈呈しました。表彰を受けられたのは、次の皆さんです。(順不同、敬称略)
また、今年の文化賞は、特定非営利活動法人 高安能・カエパスが受賞され、文化新人賞は、アーティストのAyumu Imazu(あゆむ いまづ)さん、プロテニスプレーヤーの今村昌倫(まさみち)さんの2名が受賞されました。
※学校名は受賞当時のもの。
■市長表彰
ID:1020715
■教育委員会表彰
ID:1008737
※市長表彰・教育委員会表彰については、本紙をご覧ください。
■文化賞
・特定非営利活動法人 高安能・カエパス
当団体は、平成20年に「特定非営利活動法人なにわ文化芸術芸能推進協議会」としてスタートし、高安地域と能楽の関わりを普及啓発する活動を経て、令和5年に「高安ルーツの能実行委員会」と団体統合、現在の名称に変更し活動しています。日本の伝統芸能である能、その流派の一つである「高安流」は本市東部の高安地域が発祥といわれ、八尾には、関係の深い能や狂言の演目があり、こうした高安の地ゆかりの作品やそれらを紹介する活動を総称して地域では「高安能」と呼ばれています。当団体は、高安能の魅力を再発見し、先人の文化遺産を顕彰しつつ未来へ継承させようと、文学・歴史講座、体験講座、ワークショップ、玉祖(たまのおや)神社での薪(たきぎ)能など、市民を対象とした文化活動・能楽への啓蒙活動を推進しています。平成24年から、シテ方観世流の山中雅志氏を中心に、能楽研究者や有志の市民と共に、すでに廃絶した地元ならではの演目を復元・復曲し、令和3年に復曲能「高安」を300年ぶりに上演、その後各地で再演し現行曲として認められるに至っています。令和7年5月には、大阪・関西万博で、「能楽楽器の紹介と楽器体験」「八尾発祥の能流派『高安流ワキ方』謡(うたい)体験」「装束と能面の解説と体験」「八尾発祥の能流派『高安流大鼓(おおつづみ)方』紹介」のワークショップを開催されました。同日、八尾の古墳に眠る伝説をもとに復元された能「綱(つな)」の特別公演が行われ、世界のさまざまな地域から来場された満員の観客に対し、本市の名を広く知らしめました。長きにわたる当団体の活動は、市民にとって大いに誇ることができるものであり、また、本市の芸術文化の振興に果たしてきた功績は誠に顕著です。
■文化新人賞
・プロテニスプレーヤー 今村 昌倫さん
本市で生まれ育った氏は、5歳でテニスをはじめ、清風高等学校から慶應義塾大学へ進学。大学在学中に「全日本学生室内テニス選手権大会」「全日本学生テニス選手権大会」で男子シングルス優勝、令和2年には、国内最高峰の舞台「全日本テニス選手権94th」で男子シングルス準優勝などの実績をあげられ、大学卒業後の令和3年4月からプロテニスプレーヤーとしてのキャリアをスタートされました。氏は、大学時代から股関節に故障を抱えていましたが、令和5年2月に手術を受け、約8カ月間戦線を離脱されるも、その間、フィジカル面への意識が変わり、身体をケアしてくれるトレーナーを付け、アグレッシブに動けるよう進化を遂げられました。そのフィジカルの向上は、ショットやコートカバーの安定感を生み、成績にも直結。けがを乗り越え、令和6年10月、「全日本テニス選手権99th」男子シングルスで、4年ぶりに優勝を果たされました。名実ともに日本を代表する選手の一人へと成長されたこれらの氏の活躍は、本市のスポーツ活動の発展に寄与されるものであり、今後も大きく飛躍されることが期待されています。
・アーティスト Ayumu Imazuさん
本市出身の氏は、6歳でダンスをはじめ、14歳からニューヨークで約3年半のアーティスト留学を経験。令和3年8月のメジャーデビュー後、日本とアメリカの2カ国を拠点に活動されています。氏は、作詞・作曲からダンスの振り付けまで手掛け、圧倒的なダンスパフォーマンスと日本語・英語のバイリンガルを武器とした魅力的な歌声で、リスナーを魅了。また、氏の繊細かつストレートなワードセンスとドラマチックな世界観で描かれる音楽は、世界的に注目を集めています。令和6年12月、「第66回 輝く!日本レコード大賞」で氏がリリースした楽曲「Obsessed」が、独創的な企画意図をもって制作され、顕著な成果を上げて音楽文化の発展に大きな貢献をした作品に贈られる「企画賞」を受賞されました。若い世代を中心にヒットした楽曲「Obsessed」だけでなく、氏の楽曲はCMソングやアニメ主題歌に起用され、ほかのアーティストへも楽曲提供を行うなど、多くの楽曲で高い評価を受けています。国内外にわたるこれらの氏の活躍は、広く芸術文化の発展に寄与されるものであり、今後も大きく飛躍されることが期待されています。
問合せ:
総務課【電話】924・3810【FAX】992・7583
教育政策課【電話】924・3870【FAX】991・4620
