くらし 【特集】ヤングケアラーを知っていますか?(3)

■子どもたちの居場所~つながりがちからに
私たちの周りで、子どもたちが安心して生活できる環境を整え、子どもたちやその家族を支援するために、活動している人たちがいます。

▽子ども食堂 imaco 代表 大塚香里さん
イマコを始めた10年ほど前は子どもたちが気軽に集まれるような場所がなく、子どもの居場所があれば良いなと思い子ども食堂を始めました。
学校や家庭で嫌なことがあっても、子どもたちが気軽に立ち寄ってもらえる居場所にしていきたいと思っています。また、地域の方や学校とも連携していければと考えています。
子ども食堂は学校や学年も関係なく誰でも自由に参加できる第3の居場所です。いつでも気軽に来てください。
市内子ども食堂一覧(本紙の二次元コード参照)

▽株式会社トライグループ(市学習を伴う子どもの居場所づくり支援事業委託) 余部和弘さん
若宮森の子こども園 園長 山本敬子さん
子どもたちには宿題などを持参してもらい、学習支援としてサポートしていますが、いきなり勉強に向かうというわけではなく、コミュニケーションをとり、一人ひとりに寄り添いながら学習を進めていけるように心がけています。
また、講師や友達といっしょに遊んだり、話をしたりするのを楽しみに来てくれる子どもたちもいます。
目的がなくても「何かやってみたいな」「誰かに話してみたいな」と思ったら、一度利用してもらいたいと思います。
“学習”という側面はもちろんのこと、その子自身のこともいっしょに考えていきます。この事業を通じて子どもたちの可能性が広がれば嬉しいです。
市内学習支援実施場所一覧(本紙の二次元コード参照)

▽市教育委員会 スクールソーシャルワーカー 川野辰通さん
スクールソーシャルワーカーは、子どもや保護者が生活のなかで抱えている、さまざまな悩みごと困りごとについていっしょに考えます。学校のことだけでなく家庭のことなど、どんなことでも構いません。「何か話したいな」と思ったときに頼ってもらえればと思います。子どもたちのことを第一に考え、いっしょに伴走し、問題を解決できるようにサポートします。
子どもたちが自分自身の可能性を信じられるように、みんなで子どもたちを応援していきたいです。

■悩みや困りごとがあれば相談を
つらくなったときや困ったとき、話したいなど思ったときに誰かに話してみませんか。
市では、ヤングケアラーやその家族を支えるため、福祉や医療、教育などさまざまな分野で支援をしています。
「家事や家族の世話で大変」「家の用事で学校に遅刻、休むことが多い」「勉強する時間がとれない」などの悩みや困りごと、「あの子はヤングケアラーかもしれない」などの気づきがあれば、子ども見守り相談センター子ども相談課へ気軽にご相談ください。

▼子育て世帯訪問支援事業
ヤングケアラー支援の一環として「子育て世帯訪問支援事業」を実施しています。ヤングケアラーの負担軽減を目的にヤングケアラーの家庭などに訪問支援員を派遣し、家事や育児支援を実施します。
支援内容:
・家事支援…食事の準備・後片付け、洗濯、掃除、買い物など
・育児支援…児童の世話・見守り、保育所への送迎など
詳しくは、子ども見守り相談センター子ども相談課にお問合せください。

▼相談窓口
東大阪市子どもすこやか部子ども見守り相談センター子ども相談課
【電話】06-4309-3197【FAX】06-4309-3818
月曜日~金曜日9時~17時30分(祝休日は除く)
〒577-8521 東大阪市荒本北1-1-1 市役所本庁舎7階

▼国の相談機関
※いずれも通話無料。

▽児童相談所相談専用ダイヤル
【電話】0120-189-783(24時間365日)
育児、里親、ヤングケアラーなど子どもの福祉に関するさまざまな相談

▽24時間子供SOSダイヤル
【電話】0120-0-78310(24時間365日)
いじめやその他の子どものSOS全般

▽こどもの人権110番
【電話】0120-007-110(平日8時30分~17時15分)
「いじめ」や虐待など子どもの人権問題に関する専用相談電話

問合せ先:子ども見守り相談センター子ども相談課
【電話】06-4309-3197【FAX】06-4309-3818