健康 Medical News

市立東大阪医療センターのスタッフがリレー形式で医療に関する情報などをお届けします。

■第102回 咽頭異物~魚の骨が刺さったら
▽市立東大阪医療センター 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 森鼻 哲生部長
咽頭異物とは、誤って飲み込んだ異物がのどに引っかかっている状態です。原因となる異物としては、魚骨(ウナギ、タイ、アジなど)が代表的ですが、薬の入っているPTP包装、入れ歯、玩具やコインなども挙げられます。症状はのどの違和感や痛み、飲み込み時の痛みです。治療は、耳鼻咽喉科でおこない、異物が口腔より確認できる範囲にあれば、口から摘出できることが多いです。一方、舌の奥や咽頭の下部にある場合には、鼻からの内視鏡で観察しながら摘出する必要があります。また、異物が食道以下にある場合(食道異物)には消化器科での胃カメラが必要となります。
魚骨がのどに刺さった場合、ご飯をたくさん飲み込むことはお勧めできません。医療機関を受診した際に、満腹の状態であれば嘔吐しやすく、処置や手術に悪影響が出るからです。

問合せ先:地方独立行政法人市立東大阪医療センター事務局契約会計課
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