- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県神戸市
- 広報紙名 : 広報紙KOBE 2025年(令和7年)1月号
■神戸市出身の俳優・新納慎也さんスペシャルインタビュー
阪神・淡路大震災から30年。神戸のまちは新たなステージへ進み、変わってきました。
震災のことも描かれているNHKの連続テレビ小説『おむすび』に市の職員役で出演する新納慎也さんに、話を伺いました。
◇高校生まで神戸に住んでいた新納さん。思い出の場所は?
須磨海浜水族園、潮干狩り、六甲山牧場、森林植物園…、いろいろな場所に行きました。高校生のときにハーバーランドができて、普段遊ぶ三宮とは違う、“デートする場所”として使っていましたね。あと、閉店後の東急ハンズの前では、友達とダンスの練習をよくしていました。
◇大人になって神戸を訪れた印象は?
東京は、モノトーンの服を着ている人が多い。神戸は、まちを歩いている人がとてもおしゃれですよね。品があっておしゃれ。こういう人に囲まれて生きてきた気がします。
◇阪神・淡路大震災から30年。感じることは?
「あれから30年も経つのか」というのが、正直なところです。言い過ぎなのかもしれないですが、昨日のことのように覚えています。市役所の臨時電話にできた長蛇の列とか、崩れた三宮センター街のアーケードとか…。『おむすび』の撮影でも、避難所のシーンなどで自分の体験を伝えさせていただきました。
◇神戸が舞台の『おむすび』に出演が決まった思いは?
神戸が盛り上がってほしいので、自分が出演する、しないにかかわらず、神戸がドラマの舞台になるというのは良いことだと思いますね。地元出身だから分かるリアリティを出したくて、衣装スタッフに頼んで作業着に市章をつけてもらったり、自然な神戸弁に言い回しを変えたりしています。作品の中で、主人公の実家の理容室がまちの人たちのたまり場になっていて、僕も顔を出します。これは、まさに僕が祖母の店で見ていた風景で、役所の人といっても堅苦しい感じではなく、普通の人として演じています。
◇最後に、市民の皆さんにメッセージを
阪神・淡路大震災では、被災され、大切な人や場所を失って、傷ついた人も多いと思います。僕も同じです。でも、まちも人も、こんなにおしゃれに戻っている。震災を経験していない人も、当時の話をいっぱい聞いて、実際に今の新しくなったまちを見て復興を実感してください。そして、神戸のまちと人のパワーを誇りに思ってほしいですね。
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■エキストラも活躍!
新納慎也さんも出演する『おむすび』には、市民の皆さんもエキストラで参加し、盛り上げています。
◇灘区連合婦人会 小野さん
・都賀川で撮影された防災訓練のシーンに参加
震災当時、都賀川はトイレに流す水を汲んだり給水車が来たり、生活に欠かせない「水」をもらう場所でした。その場所で行われた防災訓練の撮影には、地域の人がたくさん集まりました。みんなで助け合って乗り越えた震災。これからも人の輪を大切にしていきたいです。
◇灘中央筋商店街振興組合 佐々木さん・中島さん
・灘中央筋商店街での撮影に参加
震災から30年。ずっと立ち止まっているわけにはいかないので、前向きにできることをやってきました。『おむすび』をきっかけに商店街が注目されるようになり、活気づいています。どんな人でも訪れやすいまちにしていきたいです。
◇神戸フィルムオフィスサポーター 岩浅(いわあさ)さん
・旧本多聞小学校で撮影された避難所のシーンに参加
避難所で配られたおむすびを少しずつ分け合った、後の主人公の将来につながる大切なシーンに、地元・神戸で関われたことをありがたく思います。リアルに当時を思い出しましたが、語り継いでいかないと、という思いを強く胸に抱きました。
■おむすび
NHK総合テレビ
月~土8:00~8:15(再放送12:45~13:00)
※土曜は1週間を振り返るダイジェスト
問合せ:神戸フィルムオフィス
【電話】262-1261
【FAX】230-0808