くらし 予算特集(3)

■病院事業
1.安全安心な医療の提供
市民病院は、より高いセーフティマネージメントを確立し、患者さんに安全安心な医療の提供に努めております。令和7年度においても、医療安全に関する透明性を確保するため、プライバシーに最大限の配慮をしたうえで、医療事故の公表を行い、患者さんやそのご家族などに対して誠実に対応してまいります。さらに、引き続き全職員を対象とした安全管理のための研修を行い、医療安全に関する知識と意識の向上を図ってまいります。
また、救急科専門医が在籍している強みを活かした救急の受入れ強化に努め、「断らない救急」を目指し、地域の命と健康の砦として、安心な医療を提供してまいります。

2.市民病院への一般会計からの支援
現時点の財政支援額は、令和6年3月に策定した赤穂市民病院公立病院経営強化プランに基づき、令和7年度に3億円、令和8、9年度は、それぞれ1億5千万円を計画しております。
なお、病院事業の一時借入金は、借入事業年度内で償還することが原則となっており、資金不足の際は、償還不足額を限度に借り換えることができますが、借り換えた借入金は、1年以内に償還が必要となることから、令和5年度に一時借入れた7億円のうち、5億円については、返還の目処が立たなかったことから、令和6年度に一般会計から支援しております。

3.経営形態の見直し
市民病院は、これまで令和2年度の市民病院在り方検討委員会や令和3年度の市民病院経営検討委員会において、経営形態についてさまざまな検討がなされ、他の経営形態に移行するには解消すべき課題が多いことから、経営改善に全力で取り組みながら現行の経営形態を維持することとしております。
一方、患者数の減少等によって収益の改善が見込まれず、市の一般会計から病院事業会計へ繰出金を支出している状況が続いております。
そのため、改めて経営形態の方向性を検討する体制を、令和7年度市長部局に構築し、今後の市民病院の運営にあたって最適な方向性を見出したいと考えております。

引き続き経営の健全化に努め、基本理念である「良い医療を、効率的に、地域住民とともに」を大切に、地域の皆さんに必要とされる安全安心で良質な医療を提供してまいります。

■上下水道事業
◇下水道使用料の改定
下水道は市民生活や企業活動にとって欠かすことのできない大変重要な事業です。近年の人口減少や節水機器の普及などにより、使用料収入は減少傾向にある一方で、施設等の経年劣化による更新や災害に備えた耐震化や耐水化に多額の費用が必要となることから、下水道事業を将来にわたり健全に運営していくため、上下水道在り方検討委員会の答申を踏まえ、本年9月1日から下水道使用料を改定することといたしました。
なお、現下の物価上昇による市民生活や事業者の経済活動に配慮し、令和7年9月1日から令和9年3月31日までの従量使用料は、各区分の単価からそれぞれ5円を差し引いた単価とし、負担軽減を図ってまいります。
何卒ご理解をお願いいたします。

※令和7年度予算に関する詳細は市のホームぺージで公開しています。
(本紙二次元コード参照)