くらし 〔Column〕参画と協働の芽

■思い出の場所から活動する場所に
大和自治会図書室 事務員 吉川やよいさん

◇自分ができることで地域に貢献
「大和の図書室で働き始めて、今年で22年目になります。利用者の皆さんにおすすめの本を紹介して面白かったと喜んでもらえた時、とてもうれしい気持ちになります」
そう話すのは、大和自治会図書室で事務員として活動する吉川やよいさん。吉川さんは、本の貸し出し業務だけでなく、行事・新刊本をお知らせする「ほんわかだより」の発行や、子ども向け行事の「クリスマスお楽しみ会」、地域の人が講師を務める「おもしろ塾」の開催など、利用者が楽しめる取り組みを行っています。
「子どもに絵本を読んだことが、子育ての中で大切な思い出となっています。よく親子で大和の図書室を利用していました。そんな思い出深い場所で、今度は地域のために自分ができることをしたいと思い、事務員の募集に応募しました」

◇地域で図書室を運営
今から50年以上前、大和地区に住む母親たちが子どもの本を持ち寄ったことから、図書室は始まりました。
「図書室は自治会に移管されて、自治会費で運営をまかなっています。事務員は私1人ですが、30人以上のボランティアの皆さんが協力して本の貸し出しや子どもへの本の読み聞かせなどをしています」
困ったときは、周りの人に相談に乗ってもらうなど、常に助けられていると吉川さんは言います。
「『ほんわかだより』の表紙のイラストは私の息子が描いていたり、図書室の一部の本棚を利用者に作ってもらったりと、家族や地域の皆さんと一緒に、図書室を運営しています」

◇世代を越えて地域がつながる
気楽に来られる雰囲気で、ほど良い距離感で地域の人とつながれる、そんな居心地の良い場所でありたいと話す吉川さん。
「子どもと一緒に来て、自分の本を借りていくお父さん、お母さん。遊びに来た孫のために本を借りに来るおじいちゃん、おばあちゃん。世代を超えて、図書室は利用され、今の良さを残しながら、これからも地域に愛されるこの図書室を守っていきたいです」

◆届けてみませんか 感謝の気持ち
祭りをはじめとする地域行事や清掃活動など、地域のために日々活動してくれている人がたくさんいます。
自分の活動が誰かの「ありがとう」につながっていると知ってもらいたい。現在、市ホームページに掲載する感謝のメッセージを募集しています(下の2次元コードからアクセス可)。
いつもあなたの当たり前を支えてくれている人に、感謝の気持ちを届けてみませんか。
※二次元コードは本紙をご覧ください。

問合せ:参画協働課
【電話】072-740-1600