- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県養父市
- 広報紙名 : 市広報やぶ 2025年6月号(第255号)
誰もが楽しみ、役割がある「地域共生社会」を目指して
■認知症カフェ
高齢社会において、認知症は誰もがなる可能性があり、とても身近なものになっています。認知症があっても、一人ひとりが自分の持つ能力を発揮して、社会の中で役割を持って自分らしく暮らすことができる社会が必要になります。そのような社会を「地域共生社会」といい、国もその実現を推進しています。
認知症カフェは、地域で開催されている認知症の人とその家族、地域住民、医療・介護・福祉の専門職等の誰もが参加できる集いの場で、認知症共生社会の実現を推進する取り組みのひとつです。
現在養父市では、6か所で認知症カフェが開催されています。運営主体はさまざまで、ボランティア団体や居宅介護支援事業所、一般社団法人があります。カフェに参加すると、さまざまな方がお茶を飲みながら、立場関係なく会話を楽しみ、悩みを共有し過ごしています。中には、お菓子や軽食づくりをしているカフェもあり、認知症になってから家では調理をしていない方が、カフェで調理をするなど今は出来ていないやりたいことを実現できる場にもなっています。力自慢の方は、調理に使う食材やストーブの灯油を運ぶなど、一緒にカフェを運営されています。認知症カフェでは、周りの方に認知症の方の自分らしさが理解され、持てる力を発揮しながら仲間と共に活動できる場になっています。そのような活動は自己肯定感が高まり、心身に良い影響を与えます。
そして、地域の中にこのような場があることで、認知症に慣れ、認知症の有無に関係なく人と人とのつながりを強めていくことになります。ぜひ認知症カフェに参加してみてください。
市内にある認知症カフェについては本紙のQRコードから市HPをご覧ください
お問い合わせ:社会的処方推進課 地域包括支援センター
【電話】079-662-6141