- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県養父市
- 広報紙名 : 市広報やぶ 2025年7月号(第256号)
■琵琶湖疏水(びわこそすい)の国宝指定
第3代京都府知事の北垣国道は京都発展のために琵琶湖疏水を建設しました。今年5月16日、国の文化審議会は「琵琶湖疏水施設」の名称で琵琶湖疏水と関連施設を、国宝(5か所)と重要文化財(24か所)に指定すると発表しました。
琵琶湖疏水は、水道、水力発電、舟運等の役割があり「明治日本における都市基盤施設の金字塔である」と評価されました。現在も京都の人々が生活に使う生きた国宝です。
北垣国道(天保7年〜大正5年)は養父市能座に生まれ、池田草庵に約20年も学びました。明治14年(1881年)45歳で京都府知事に就任し、琵琶湖の水を大津市から京都市に流す琵琶湖疏水を立案、建設しました。京都府予算2年分の膨大な工事を推進し、11年間も京都府知事を務めました。
土木測量は八鹿町下町出身の島田道生(嘉永2年〜大正14年)が担当しました。明治5年開拓使仮学校(後の札幌農学校)で測量を学び、北垣国道のもとで疏水事務所測量部長となり、工事部長の田辺朔郎を支えて建設を推進しました(参考『琵琶湖疏水の100年』京都市水道局 平成2年発行)。
蹴上のインクライン、赤煉瓦の南禅寺水路閣、第一から第三隧道が国宝です。京都市立琵琶湖疏水記念館では建設工事の内容を紹介しています。国宝に決定した琵琶湖疏水の建設に養父市出身の二人の行政官が活躍しました。
(教育委員会歴史文化財課)