くらし 【特集(2) 】モビリティ・マネジメントと乗客アップ作戦

■公共交通や自転車、徒歩での移動を「選択肢に」
マイカーだけに頼らない生活スタイルを考える

◇モビリティ・マネジメントとは?
モビリティ・マネジメントは、「過度に自動車に頼る状態」から「公共交通や徒歩などを含めた多様な交通手段を、適度に利用する状態」へと少しずつ変えていく一連の取組を意味するものです。車はとても便利な交通手段ですが、慢性的な渋滞や交通事故の増加、排気ガスなどによる環境問題への影響があります。
また、公共交通の利用離れが進むと、公共交通の維持が難しくなり、運賃高騰だけではなく、便数の減少や、路線が廃止される可能性もあります。
通勤や通学を含めた日常生活の移動を、「マイカーだけではなく、公共交通や自転車、徒歩などを、うまく使い分ける状態」へと少しずつ状況に応じて変化させていくことで、環境負荷の軽減や、自身の健康増進につながるなど、環境にも自分にもうれしい効果が生まれます。

◇路線バス☆乗客アップ作戦
昨年4月から一部地域の生徒が路線バス通学をする春日中学校で、2年生97人を対象とした「公共交通に関する出前授業」を行いました。生徒たちは「普段の移動について見直してみよう!」をテーマにグループワークを行いながら、目的地まで何通りのルートがあるかを確認するなど、公共交通を利用する意義について学習しました。
また、路線バスの利用を市民の皆さんに促し、環境にやさしいまちづくりを進めるため、「もっとバスがすきになる?路線バスの乗客アップ作戦を考えてみよう」と題してアイデアを出し合いました。

■乗客アップ作戦147件のアイデアを投稿
・バスの乗車体験やバスの乗り方を教えればいいと思います。
・通勤通学の時間を有効に使うため、車内にモニターを設置して、FMたんば805で流れてる情報など、市役所や市内の情報などか音声なしで見られるといい。
・バスが関係している企画やイベントをする。
・ちーたんバスの車内も、ちーたんカバーやベル、ぬいぐるみなどの内装をとりいれて、乗ってて楽しい雰囲気にする
・路線バスに関する情報をSNSや広告などで表示する。
・ちーたんのラッピングバスがかわいいので、バスの中にもちーたんの紹介があるといい。

■モビリティマネジメントの授業を受けて
・バスに乗る機会がないので、知らないことがたくさんあり、とても勉強になりました。市民のみんなが知る機会があるといいなと思います。
・今日の授業を通して路線バスは環境にも人間にも優しくてたくさんのメリットがあるということが分かりました。今日学んだことを家族にたくさん話したいなと思います。
・丹波の交通方法をたくさん知れて楽しかったです。
・車よりバスのほうがエコだと聞いてびっくりしました。これからもっと公共機関を利用していきたいです。
・路線バスを時と場合によってうまく使っていきたいなと思いました。
・今まで公共交通機関を使うことがあまりなく、「料金が高い」というイメージが強くて使っていませんでしたが、これからは一部路線バスを使って移動しようかなと思いました。

■こんなところでも!モビリティ・マネジメントの取組

◇バスの乗り方教室
三輪小学校で行われたモビリティ・マネジメント出前授業では、交通すごろくゲームなどを通して公共交通利用への理解を深めました。また、実際に運行している実証実験のルートで吉見小学校まで行く乗車体験も行いました。

◇模擬踏切体験
丹波ゆめタウンで開催されたイベント「はたらくくるま大集合」では、JRによる模擬踏切体験や制服を着用した記念撮影を実施。鉄道や踏切への理解を深めました。丹波ゆめタウンで開催されたイベント「はたらくくるま大集合」では、JRによる模擬踏切体験や制服を着用した記念撮影を実施。鉄道や踏切への理解を深めました。

問合せ:ふるさと定住促進課(本庁舎内)
【電話】88-5360