- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県朝来市
- 広報紙名 : 広報朝来 令和7年3月号
いつまでも健康でいるためには、「自分の健康は自分でつくり、自分で守る」という意識が大切です。まずは、特定健診を受診し、自分の身体状況を知った上で、生活習慣の見直しや改善に取り組みましょう。
●健診(検診)は結果を生かすことが重要です
元気に年を重ねるために健診(検診)は、自覚症状がなく元気な若いうちから受けることがポイントになります。
健診(検診)は受診して終わりでも、結果を見て一喜一憂して終わりでもありません。結果から見えてくる体の変化に注目し、自身の健康管理にいかに生かすかが大切です。
生活習慣病は、病気の初期には症状がないことが一般的です。結果が悪くても「症状がない」「精密検査が怖い」と放っておかずに生活習慣を見直したり、かかりつけ医を受診してください。がん検診の結果についても同様です。将来の健康は、今の自分の行動にかかっていることを認識し、生涯にわたる健康を守る行動に取り組みましょう。
●特定健診の結果から
今年度、市が実施した特定健診(医療機関実施分を除く)では、合計3431人(前年度3464人)が受診しました。そのうち、市が実施主体の朝来市国民健康保険の加入者と後期高齢者医療の受給者計2757人(前年度2779人)の結果は、次のグラフのとおりです。
要指導では「糖尿」が36.1%で一番多く、要医療では「血液脂質(コレステロール・中性脂肪)」が20.4%で一番多くなっています。
●朝来市で『糖尿病』が多いことをご存知ですか?
成人の4人に1人は糖尿病もしくはその予備軍と言われている中、糖尿病の多くは生活習慣が原因となって発症します。糖尿病は特定健診で状態を調べたり、発見することができる病気です。市で実施している特定健診の結果を見ると、5年前と比べて糖尿病の要指導判定の人が増えてきています。高血糖状態を放置しておくと血管や神経が傷つけられ、全身にさまざまな合併症を引き起こします。また糖尿病は動脈硬化の原因になると言われており、脳梗塞や心筋梗塞、狭心症などの発症リスクを高めます。
現在、朝来市国民健康保険の外来医療費の1位は糖尿病となっており、全体の1割以上を占めています。糖尿病は進行すればするほど医療費が高くなり、国民健康保険の財政を圧迫し、保険料を引き上げざるを得ない状況につながります。医療費を抑えるためには、糖尿病の予防と重症化予防が重要なカギとなります。
朝来市の特定健診での問診では「1回30分以上の軽い汗をかく運動を週2日以上、1年以上実施していない」、「日常生活において歩行または同等の身体活動を1日1時間以上実施していない」、「他の人と比較して食べる速度が速い」という回答が、県・国より多く、生活習慣の改善が必要となっています。
市では今年度、さまざまな媒体を使って、糖尿病の予防について周知をしてきました。広報紙に毎月掲載している『WELLNESS(ウェルネス)』に「おしえて、高血糖対策」コラムを掲載しています。また市公式LINEでは毎月「高血糖予防ニュース」を配信しています。他にも情報発信をしていますので、この機会にぜひ市公式LINEを登録していただき、糖尿病を一緒に予防しましょう。
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