- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県朝来市
- 広報紙名 : 広報朝来 令和7年5月号
●第20話 バウムクーヘンのはなし
外来語には、英語やフランス語、オランダ語などが由来となっているものがありますが、実はドイツ語から来ているものもたくさんあります。リュックサック、ゲレンデ、アルバイトなどがその例です。
「バウムクーヘン」もドイツ語のBaumkuchenから来ていて、意味は「樹木」(Baum)と「ケーキ」(Kuchen)、つまり「木のケーキ」です。英語では「treecake」と言います。木の年輪のような形から名付けられたと思われがちですが、実は棒に生地を巻き付け、焚き火の上で回して焼くという、昔ながらの製法が名前の由来といわれています。幹のような見た目のケーキが登場したのは18世紀頃だそうです。
日本では、1919年にドイツ人のユーハイム氏が広島で初めて紹介しました。彼はその後、横浜に店を開き、1923年には神戸に移転しました。現在はドイツよりも日本のほうで人気があります。私はドイツ系の中高に通い、ドイツを3度訪れましたが、現地でバウムクーヘンを食べたことがありません。日本とどれくらい違うのか、いつか食べ比べてみたいです。
人権推進課国際交流員:ボコブザ・ローラ