くらし キラリ☆輝く 多可人- Vol.232-

■新しい芝居ブームの火付け役になる!? 演劇集団「本山一座」
まだまだ元気で生きます!10周年記念公演とかしたいな

「ガチャマンダー参上!!」
会場のあちこちからどっと笑いが起こる。
八千代区大和を拠点に活動する演劇集団「本山一座」は、今年で結成2年目。座長の山本和樹さんを筆頭に、ブルーメンやまとの入居者ら12人が所属する小さな一座です。
「昔、演劇の道を目指していた時期があったんです。夢は諦めていましたが、多可町でその夢が叶いました。」
そんな山本さんが制作する本山一座の作品は、地元が舞台の実話をもとにした、笑いあり涙ありのオリジナル演劇です。
「みんなモニター見過ぎ!」
演じる上で一番の難関が台本の暗記ですが、本山一座のメンバーは台本を映し出すモニターを見ながら演じるため、ついつい目線は斜め下に。それでもセリフを忘れたり、アドリブで乗り切ったりと、役者陣のドタバタぶりがさらに笑いを誘います。
今年の新作は「ガチャマンとガチャマンダー」。ガチャンと織機が音を立てると1万円儲かったという播州織最盛期の多可町が舞台です。
「当時を知っている方に徹底的に取材をして作りました。演劇を見た人から、昔を思い返して涙が出たと言われることもあります。大切な歴史を沢山の人に伝えていきたいと思います。」
地方創生を応援するようなストーリーを目指しているという山本さん。どうやら3作目も構想があるようです。
「歌って踊るミュージカル仕立てを考えています。80代のメンバーも踊りますよ!」
メンバー曰く、『異文化・多文化交流が化学反応を起こして生まれた、新しいコミュニティーのスタイル』なんだとか。
そんな本山一座への出演オファーが増えています。
「先の予定があることが大事。長生きの秘訣ですよ。」
思いっきり笑いたい人必見。