- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県多可町
- 広報紙名 : 広報たか 2025年7月号
■地域共生とむらじゅう座談会
5月に新任区長さん、6月に区単位で区長さんの地域共生研修会を開きました。最初は、アンケート調査をふまえ、地域共生の新しい情報や課題を取り上げ、包摂社会を基調提起しました。続いて、区長さんがそれぞれに困りごと、他集落の動向、要望したいことなど、グループワークで議論、沸騰しました。今回は規模の似た同士の班分けにしたことから、共通点が多く、時間不足になるほどでした。
集落と一口でいっても、世帯数が20戸未満から400戸まで規模が大きく違います。環境も、地の利も同様です。その違いを背景にした区長さんたちの思いが一堂に会するのですから、それを取りまとめ政策に高める作業は容易でありません。しかし、そういった場を積み上げてこそ、住民自治は厚くなっていきます。
ある集落では、この10年間に世帯数は変わっていないにも関わらず、人口は200人も減っています。街の景観は同じに見えても、各世帯の家族構成が減少していることに気づきます。2040年には町の人口が約33%減ると推計されています。あくまでも平均値ですから、集落によってはそれ以上になります。
集落の様相を想像できますか。
持続可能な集落を確保するためにも、今の実態を踏まえ、いち早く対応することが求められています。多可町が地域運営広場場所による新たな地域コミュニティを立ち上げていくのも、そのためです。担い手がいないのではなく、その存在に気づけていないのです。そのためには公民館に何度も寄り合うことです。
研修会の最後は、とにかく女性、若者を交えた「むらじゅう座談会」の開催を提案しました。公民館で、街角で、あぜ道で集落のビジョンを語り合いましょう。
問合先:中地域局(地域共生推進担当)
【電話】32-1250