- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県多可町
- 広報紙名 : 広報たか 2025年10月号
多可町長 吉田 一四
■災害に強い町、敬老文化のまち
暦のうえでは秋ですが、大変暑い気候が続いており、秋を感じられないのではと心配になるほどです。
しかし、田んぼには収穫を待って、十分に頭を垂れた黄金色の稲穂が風に波打っています。この季節は稲穂の大敵である台風による災害も心配な時期で、無事に収穫できることを祈るばかりです。
日本各地でも災害が発生しており、町では災害に備えるため、9月7日に「多可町防災訓練」を実施しました。
今回の訓練は、未明からの豪雨により、各地で浸水・土砂災害が発生した、との想定で、各集落の自主防災組織や消防団の協力を得ながら避難訓練を中心に計画しました。
早朝より、住民自らの避難訓練や、消防団による消火訓練の指導など、皆さん真剣に取り組んでいただきました。
役場職員も、災害対策本部の設置訓練や、情報伝達、要支援者の安否確認など、災害対策の基本を確認するとともに、実際に避難所を開設し、その運営訓練も行いました。
あすみるでは、避難所設備として、仮設トイレやテントの設営、女性防災チームによるアルファ化米とカレーの炊き出しを行い、参加いただいた皆さんにも本番さながらの訓練を実感していただきました。
そして、9月15日には日本で一番歴史の長い、敬老の日の式典「喜寿敬老会」を、ベルディーホールで行い、今年喜寿を迎えられる350人のうち、79人に参加いただき、食事や余興などをお楽しみいただきました。まだまだ皆さんお若く、「元気な高齢者は多可町の財産です」この言葉を実感しています。
皆さんのご健勝を祈るとともに、多可町が長年培ってきた敬老の精神を守り、これからも「敬老文化のまち」を受け継いでいきます。
