- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県新温泉町
- 広報紙名 : 広報しんおんせん 令和7年7月号 vol.238
出水期シーズンに入り、各地で大雨が降りやすくなります。令和6年8月には西日本から東日本を中心に記録的な大雨となり、線状降水帯等の影響により、多くの人的被害や住家被害をもたらしました。
このように、近年では、毎年のように全国各地で自然災害が頻発し、甚大な被害が発生しています。いつ災害が起きても適切な対応が取れるように、日頃から家族や近所の人たちと避難のタイミングや方法について話し合っておくことは非常に大切なことです。「自分たちの命は自分たちで守る」気構えを持ち、日ごろから準備を行いましょう
■避難情報のポイント
災害時の避難で必ず起こっているのが「逃げ遅れ」です。不思議なことに、多くの人は災害が起こってもすぐに避難しない傾向にあります。大雨特別警報や避難指示が発令されても、「自分だけは大丈夫」といった心理が働き、「大したことない」「周りは避難していない」などと思い、動かないケースが多いようです。これまでに災害を体験したことがないことなども、判断を鈍らせている要因となっているかもしれません。
高齢の方や介助の必要な方などは、特に早めの避難が重要になりますが、全国で発生している被災地の状況を見ると、その他の方も油断してはいけません。
■マイ避難カードを作成しましょう!
マイ避難カードとは「いつ」「どこに」「どのように」避難をするかをあらかじめ自分で確認、書き記しておき、災害時の避難行動に役立てるものです。マイ避難カードを作成し、いざという時にすぐ見られる場所に置いておきましょう。
また、「ひょうご防災ネット」アプリでもマイ避難カードを作成することができます。
▽マイ避難カード作成例
一覧については本紙をご参照ください
■避難のポイント
災害では早めの避難が重要ですが、すでに避難経路が浸水しているなど、危険が間近に迫っている状況での無理な避難行動は危険です。そのような場合は避難場所への移動(水平避難)だけでなく、近隣の高い建物や自宅の2階といった高い場所への移動(垂直避難)という判断も必要です。また、土砂災害の危険性がある地区では、屋内でも山と反対側に避難を行うことも必要です。
■防災マップを見ましょう!
防災マップには、大雨により浸水するおそれのある場所や土砂災害のおそれがある場所を示しています。また、緊急的に避難する場所である「指定緊急避難場所」や災害時に一時的に生活する「指定避難所」の位置も示しています。ご自身またはご家族と防災マップを確認し、どのような災害リスクがあるか、最寄の避難場所はどこなのか、日頃から何を備えておくべきかといったことを話し合い、いつ起こるか分からない災害に備えましょう。防災マップのここをチェック!
・地域ぐるみで取り組む防災・減災→防災マップの1Pに掲載
・非常持出品・備蓄品→防災マップの1Pに掲載
・自然災害に備えて→防災マップの1Pに掲載
・警戒レベルと避難情報→防災マップの2Pに掲載
■非常持ち出し品の準備を
水や非常食(3日分)など、避難所生活に必要なものはリュックサックなどにまとめて、いざという時にすぐに持ち出せるようにしましょう。
▽非常持ち出し品のチェックリスト
□飲料水
□非常食(カップ麺、缶詰、チョコレート等)
□貴重品(現金、預金通帳、健康保険証等)
□救急用品(絆創膏、消毒薬、常備薬等)
□ヘルメット・防災ずきん
□マスク、体温計
□アルコール消毒液
□懐中電灯
□衣類・下着類
□毛布・タオル
□スリッパ
□使い捨てカイロ
□洗面用具
□携帯ラジオ・予備電池
□モバイルバッテリー
□その他(必要に応じて、乳幼児用品・介護用品・生理用品等)
■災害時の情報収集
手段災害時の情報収集は「命を守るための行動判断」に直結します。正確な情報を得ることで、避難のタイミングや安全な行動を選ぶことができます。複数の収集手段を確保し、普段から情報源を確認しておきましょう。
そのほか、緊急速報メール(登録不要)、町や県のホームページで防災情報(告知放送の内容や道路情報など)を見ることができます。
問合せ:町民安全課危機管理室
【電話】82-3120