くらし 想いをつなぐ 持続可能な未来へ
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- 発行日 :
- 自治体名 : 和歌山県有田市
- 広報紙名 : 広報ありだ 令和7年1月号
謹んで新春のお慶びを申し上げます。市民の皆様におかれましては、輝かしい新年を健やかにお迎えのことと存じます。旧年中は、市政運営に際し多大なるご理解とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
昨年9月に市長に就任した私にとって、この新年は特別な思いと決意を新たにする節目となります。市民の皆様の信頼と期待を胸に、地域が抱える課題一つひとつに真摯に向き合い、有田市の持つ魅力と可能性を最大限に引き出しながら、未来へ向けた確かな歩みを進めてまいります。
昨年を振り返りますと、1月には能登半島で地震が発生し、多くの方々が被災されました。改めて、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。同時に、全国から寄せられた温かい支援の数々と、地域の絆の強さには深い感銘を受けました。有田市としても防災・減災の取り組みをさらに強化し、地域全体の安全を守るため、これからも全力を尽くしてまいります。
また昨年は、地域の未来を切り開くさまざまな事業が実を結びました。有和中学校の開校や健康スポーツ公園のオープン、産科クリニックの開院は、こどもたちの健やかな成長と市民の皆様の健康づくりに大きく寄与しました。そして、「エンジン01in和歌山有田」の開催により、知と文化の交流が生まれ、多くの方々が新しい視点や刺激を得る機会となりました。このイベントは地域の貴重な財産となり、今後の発展にもつながるものと確信しております。さらに、ドバイとの中学生交流プロジェクトも着実に進展し、若い世代の国際的な視野を広げる重要な一歩となりました。
今年は巳年であり、成長と変化を象徴する年とされています。この節目の年を迎えるにあたり、新病院の設立準備が本格化し、地域医療のさらなる充実を図ります。すべての市民の皆様が安心して暮らせる医療環境の基盤を築き上げるとともに、宮原小学校跡地を活用した複合公共施設整備事業を通じて、地域コミュニティの再生と活性化をめざします。これらの事業を推進するにあたり、市民の皆様の声に丁寧に耳を傾け、共に未来を創り上げてまいります。
さらに、今年4月から始まる大阪・関西万博では、有田市の魅力を国内外に広く発信し、多くの交流機会を創出していきたいと考えています。この絶好の機会を活かし、有田市の持つ地域資源を最大限にアピールすることで、新たな発展の扉を開いてまいります。
本年も市民の皆様と力を合わせ、誰もが安心して暮らせる「持続可能なまちづくり」を進めてまいります。結びに、皆様にとりましてこの一年が健康に恵まれ、実り多きものとなりますよう心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
有田市長 玉木 久登