くらし 【特集】「もしも」の災害に備えて~その「まさか」が命取りに~(1)

明日かもしれない、10年後かもしれない。いつ襲ってくるか分からない自然災害。その時、私たちはどうすればいいのでしょうか?
大切なのは、日頃からの備えです。この特集では、いざという時に自分と大切な人の命を守るため、日頃からできることを紹介します。備えは決して無駄にはなりません。さあ、できることから始めましょう。

「まさか、紀の川市で大きな災害は起こらないだろう」そう思っていませんか。しかし、地震や台風、豪雨などの自然災害はいつどこで発生するか分かりません。大切なことは、「もしも明日、災害が発生したら」と想定し、日頃から災害に備えておくこと。また、発災時に適切な行動をとるためには、正確な情報の入手手段を、事前に確認しておくことが重要です。
市では、市民の安全・安心を守るため、防災訓練の実施や地域防災計画の策定など、さまざまな防災対策を進めていますが、行政の取り組みだけで、災害被害を最小限に食い止めることは困難です。必要なことは、市民一人一人が日頃から備え、必要な知識を持ち、防災意識を向上させること。今回の特集では、「もしも」の災害に向け、日頃から備え、準備できる防災対策を紹介します。油断は禁物。「もしも」への備えが、あなたと大切な人を守ります。

■〔POINT 01〕情報を得る
・ハザードマップで地域のリスクを調べる
・災害・防災情報をいつでも得られるよう、自分にあった情報源を確保する

▽ハザードマップ
危険な場所にいる場合は避難することが原則ですが、安全な場所にいる場合は無理をして避難する必要はありません。
紀の川市ハザードマップには、浸水想定区域や土砂災害警戒区域などの危険区域を掲載しています。事前に自宅や学校、勤務先など、自分に関係する場所が危険区域に該当しているかを確かめ、災害発生時に避難する必要があるかを調べておきましょう。ハザードマップは、市ホームページでも確認することができます。
◎ハザードマップ活用方法
01)自宅や学校、勤務先など関係する場所について、地図に印をつける
02)避難場所までの経路を確認する
03)地図を見ながら、実際に避難場所まで歩いてみる
04)地域の危険箇所(ため池や浸水区域など)を確認する
最新版のハザードマップは5月中に各戸配布しています。内容を確認し、大切に保管ください。

▽市から配信される情報
紀の川市では、市公式LINEやメール配信サービスなどで日々さまざまな情報を発信しています。特に気象警報や避難所情報など、災害に関する緊急情報は即時お知らせしていますので、いざという時に備え、まだ登録していない人は、ぜひこの機会に登録ください。大切な命を守るために、確実な情報入手手段を確保しましょう。

◎コードを読み取って登録できます!!
市公式LINE:本紙掲載コードから友だち登録できます。
※事前にLINEの利用登録が必要
メール配信サービス:本紙掲載コードから登録か、【メール】[email protected]へ空メールを送信して登録ください。
市公式YouTube(※詳しくは本紙をご覧ください)

▽紀の川市防災ポータル
この度、紀の川市では、災害時の情報収集をよりスムーズにするため、紀の川市防災ポータルサイトを開設しました。これまで複数のサイトに分かれていた情報が、ポータルサイトに集約され、必要な情報がより見つけやすくなりました。ポータルサイトでは、避難情報や避難所の開設状況はもちろん、川の水位や雨量、地震情報など、災害時に欠かせない情報をリアルタイムで確認できます。さらに、各種災害時に役立つ外部サイトもまとめて紹介しており、いざという時の「困った」をサポートします。