くらし 【特集】「もしも」の災害に備えて~その「まさか」が命取りに~(2)

■〔POINT 02〕備える
・非常時持出品や備蓄品の準備・点検をする
・家族の連絡先や連絡方法、集合場所などを確認する

▽非常時持出品
避難所で2~3日過ごす想定で、家族構成を考えて必要なものを用意しましょう。また、いざというときにすぐに持ち出せるよう、袋などにまとめて保管しましょう。
◎CHECK
実際に準備出来ているかチェックしましょう。
〔防災用品〕
□ラジオ
□懐中電灯
□電池
□ヘルメット
□軍手
□ガムテープ
〔衛生用品〕
□ウェットティッシュ
□毛布
□歯ブラシ
□医療品
□薬
〔貴重品〕
□現金
□携帯電話
□モバイルバッテリー
□免許証
〔感染予防〕
□マスク
□体温計
□除菌スプレー
□石鹸
〔飲食物〕
□飲料水
□非常食
□缶詰
※リストは一例です。家族構成などによって必要なものが異なります。

▽災害前の確認事項
災害はいつ発生するか分かりません。いざという時に備え、次のことなどを確認しておきましょう。
Q 非常持ち出し袋の中身は大丈夫ですか?
定期的に中身を見直し、期限切れの食品や薬がないか確認しましょう。
Q 自宅や職場から最も近い避難場所はどこですか?
実際に歩いて避難経路を確認しておくことも大切です。
Q 家族と離れている時に災害が起きたら、どう連絡を取り合いますか?
家族間の連絡方法や集合場所を決めておきましょう。

◎危機管理消防課 井上豊茂さん
「もしも」の時こそ慌てない。日頃からの備えが命を守ります。

■〔POINT 03〕行動する
・警戒レベルに応じて避難する
・場合によっては、分散避難を検討する

▽警戒レベル
避難指示などが発令されたら速やかに避難行動をとる必要がありますが、突発的な災害では、避難が間に合わないこともあります。避難指示などが発令されていなくても、警戒レベルに相当する気象情報を認識し、危険を感じたら早めに避難行動をとってください。大切なことは「自分で判断すること」です。

災害発生の危険度や避難情報は5段階の警戒レベルでお知らせします。レベル3が発令されると避難行動に時間を要する人が避難を開始、レベル4では、危険な場所から全員が避難する必要があります。レベル5では、すでに災害が発生しており、命の危険がある状況です。避難ができなかった人は、少しでも安全な場所に移動するなど、命を守る行動をとってください。

▽避難所
避難とは難を避けることです。安全な場所にいる場合は、避難所に行く必要はありません。また、避難先は小中学校や地元集会所だけではありません。安全が確認できれば、親戚・知人宅やホテル・旅館なども有効です。さまざまな避難の検討をしてみましょう。各地区の避難所は、市ホームページやハザードマップを確認ください。
◎分散避難
災害の種類やタイミングに応じて、最適な場所へ避難しましょう。
◎迷わず避難
災害が発生した際には、命を守ることが最優先。危険が迫った時は迷わず避難してください。

■備えは未来への希望
「まさか」ではなく「もしも」を考える。それが防災の第一歩です。今回の特集では、災害から身を守るために大切な「情報を得る」「備える」「行動する」という3つの視点から、日頃から取り組める防災対策を紹介しました。
備えは、未来への希望を育み、そしてその希望を守るための勇気ある行動へと繋がり、市民一人一人の小さな努力が結集することで、市全体の防災力は飛躍的に向上します。私たちのまちの未来をしっかりと支え、安全で安心な暮らしを次世代へと引き継いでいくために、今日からできることを実践していきましょう。
市では今後も、市民のみなさんとともに、災害に強いまちづくりを推進していきます。この特集が、市民のみなさんの防災意識をさらに高め、具体的な行動へと繋がる契機になればと思います。

問い合わせ:危機管理消防課
【電話】内線73501