子育て 【Donation】絵本を寄贈いただきました

■防災意識を育むために
和歌山大学災害科学・レジリエンス共創センター客員教授の後誠介氏(町内在住)より、後氏が企画した絵本『川がパンクしちゃった!もりのがっこうとどうぶつたち』が町内読書活動ボランティア団体(6団体)と小中学校、図書館に寄贈されました。
この絵本は、2011年に紀伊半島大水害に伴って、那智川流域で起こった河川氾濫をモチーフにした上で、全国で共通して起こり得ることをストーリーにした絵本となっています。
寄贈式の後、後氏、文を担当したライターの黒川なお氏とボランティア団体、教育関係者とで懇談が行われました。
後氏から、紀伊半島大水害を教訓として、急激に進行する水害のしくみや避難の大切さを子どもにもわかりやすく伝えるために絵本を制作したとの経緯が伝えられ、読み手と聞き手の双方向のコミュニケーションツールとしてこの絵本を活用していただければとのことでした。
黒川氏からは、災害のつらさを誰でも自然に受け止められるように、人間は登場せず動物を主人公としたことや、共に乗り越えていくとの希望を持てる内容とするように工夫・配慮したことが述べられました。
出席した方々は、絵本の読み聞かせを通して、災害の記憶を風化させず、子どもたちの防災意識を育んでいけたらとの思いが共有されました。