くらし 岩美病院ニュース

■骨粗しょう症って?
放射線室
○骨粗しょう症って?
骨粗しょう症というのは、骨の量(骨量)が減って骨が脆くなり、骨折しやすくなる病気です。
骨粗しょう症になっても痛みはないのが普通です。しかし、転ぶなどのちょっとしたはずみで骨折しやすくなります。骨折が生じると、その部分が痛くなり動けなくなります。その後背中が曲がったり、寝たきりになったり、日常生活に支障を来たしやすくなるため早めの確認が大切です。
現在、予防や診断、治療のための技術や治療薬が進歩しています。早い段階で骨密度の状態を把握し予防することで、良い効果があげられます。
岩美病院では高精度の骨密度測定装置をご用意しています。まずは整形外科を受診してご自身の骨密度の状態を把握されることをおすすめします。

○骨密度測定を受ける前の注意事項は?
・妊娠中、もしくは妊娠の可能性がある方は検査できません。
・バリウム検査や、その他の造影剤検査の後は、骨密度測定はできません。
・測定時の衣服は、腰椎(おへそ周辺)や大腿骨(足の付け根周辺)に金属等(ホック、ボタン等)がついていない衣服を着用してください。また、湿布や使い捨てカイロ等は外してください。
・測定領域(腰椎、大腿骨)に手術等で埋め込んだ体内金属物がある場合は、あらかじめスタッフに申し出てください。

○骨密度測定の流れ
・測定に必要な身長と体重を測ります。
・骨折すると日常生活に影響を与える腰椎や大腿骨の骨密度を測定します。
・骨密度測定には微量のX線を用います。X線検査に準じて、ベッド上に仰向けで寝るだけです。
・骨密度測定で受ける被ばく線量は胸部エックス線検査より少ない量です。
・測定は約10分間で、痛みはありません。

○測定結果について
結果の評価は、日本骨粗鬆症学会で決められており、若年成人平均値(成人男女の骨が丈夫な人たちの平均値)からどれくらい下がっているかで、評価されます。
腰椎と大腿骨(金属物がない場合は左側)の部位で、一番低い数値で判断されます。これは、骨密度が低いところは、骨折する危険性が高いということで、このように判断されます。正常は若年成人平均値の80%以上とされており、骨量減少は79%から71%、骨粗しょう症は70%以下と学会で定められています。

○予防法は…
ウォーキングや筋力トレーニングなど骨に刺激が加わる運動が推奨されています。またバランスの取れた食事を摂取してください。

○治療法について…
治療については岩美病院整形外科を受診してください。岩美病院では平日毎日午前午後ともに整形外科診療を行っています

■休診のお知らせ
眼科:9月11日(木)午前
皮膚科:9月25日(木)終日

問い合わせ:岩美病院事務局
【電話】73-1421