くらし 岩美町地域包括支援センター通信『かきつばた』

第49号令和7年9月発行

■認知症ってどんなイメージ?~9月は認知症月間です~
みなさんは、『認知症』と聞いてどのように考えられますか?「自分には関係ない」「もしかしたら自分も…」「認知症になったら何もできなくなるんじゃないか」などなど。
2022年推計では65歳以上の方の3.6人に1人が認知症または認知症予備群と言われ、今や「認知症」は、誰もがなり得る可能性がある状況となっています。ご自身、身近な方など、決して他人ごとではありません。しかし、認知症には、偏ったイメージや誤解を持っている方が少なくないのではないでしょうか。
2024年12月に閣議決定された認知症施策推進基本計画では、特に「新しい認知症観」が強調されました。

▽この「新しい認知症観」とは
認知症になったら何もできなくなるのではなく、認知症になってからも一人一人が個人としてできること・やりたいことがあり、住み慣れた地域で仲間等とつながりながら、希望を持って自分らしく暮らし続けることができる」という考え方のことです。
「認知症」といっても、症状やもとになる病気、年齢も人それぞれ。できること・やりたいこともたくさんあります。支援や理解が必要となる場面もあるかもしれません。認知症の方が尊厳と希望を持って認知症と共に生きる、また、認知症があってもなくても同じ社会でともに生きることができる『共生』と、「認知症にならない」という意味ではなく、「認知症になるのを遅らせる」「認知症になっても進行を緩やかにする」という『予防』の両輪で、みなさんとともに認知症について考えていくことができると、誰でも生活しやすくなる地域を目指すことができると言われています。
「認知症」を身近に感じていらっしゃる方も、今は自分には関係ないと思われている方も、今のうちから、少しずつ自分のこととして考えていけるといいですね。

問合せ:健康福祉課地域包括支援センター
【電話】72-8420
認知症、高齢者に関する相談に応じます。