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- 自治体名 : 島根県奥出雲町
- 広報紙名 : 広報奥出雲 令和7年9月号
令和7年7月24日、奥出雲町地域医療確保推進協議会の総会ならびに研修会を開催しました。研修会では、町立奥出雲病院鈴木賢二院長と、同総合診療科部長兼在宅診療センター長遠藤健史医師からご講演いただきました。
鈴木院長からは、「奥出雲の医療・介護の将来」と題し、奥出雲町のこれからの医療と介護はどうあるべきか、お話しいただきました。総人口の減少と高齢化率の上昇に歯止めがかからない現状から、本町では、今後ますます医療と介護の一体化を図り、効率的に運営していくことが必要となっていくとの見通しを示されました。そこで奥出雲病院としては、他の専門施設や専門医との連携を一層強めながら、質の高い医療と介護を提供できるよう努力を続け、町民みんなが安心して暮らせるまちづくりに貢献していくと力強く述べられました。
遠藤医師からは、「寄り添いの医療」と題して、誰もがいつかは迎える「最期」にどう備えておくべきか、という重いテーマを投げかけられました。遠藤医師は、数々の現場での辛いご経験や、ご家族を看取られたご経験から、元気なうちに自分がどのように最期のときを迎えたいのか、身近な人と話し合っておくことが必要だと痛感されたとのことです。本人にとってはもちろんのこと、家族にとっても心穏やかな看取りとなるために、4年前に導入した「これからノート」を活用するなど、そのときに備えておいてほしいとのことでした。