くらし 〈特集〉令和7年度施政方針(2)

■総合振興計画に掲げる主要施策

◆創造力のある未来の人づくり
◇病児・病後児保育事業の開始
仕事と子育てが両立できる環境をつくるため、飯南病院近くに病児・病後児保育施設を整備し、今月から受け入れを開始しました。施設の愛称は「ぱぷりか」に決定。仕事と子育ての両立を支援します。(本紙8ページに関連記事)

◆誇れる産業と仕事づくり
◇農林業振興計画
水田農業(米)・特産・畜産・林業の現状や課題、今後の取組を定めた「飯南町農林業振興計画」を策定しました。
スマート農業の推進や、パプリカやサツマイモなど、町が推奨する園芸作物の販路確保による生産所得向上も含め、次世代を担う若者世代にとって魅力があり、持続可能な農林業を実現できるよう、計画に基づきしっかりと取組を進めます。

◇観光宿泊施設のあり方
レストハウスやまなみ、琴引ビレッジ山荘、憩いの郷衣掛は、施設のあり方・機能再編を検討しています。皆さんからの意見も参考に、利便性の確保、施設の維持管理費など、今後の財政状況も鑑み、慎重に検討を進め方向性を定めます。

◆誰もが健やかな暮らしづくり
◇予防接種
65歳以上の方の帯状疱疹ワクチンの予防接種は、新年度から予防接種法に基づく定期接種となります。接種勧奨や公費助成などを適切に行い、予防を図ります。
65歳以上の方の新型コロナワクチンの予防接種は、今年度も定期接種の対象です。医療機関での予約による接種が想定されます。接種費用は、国からの補助の通知があり次第、今後の対応を検討します。

◇高齢者を対象とした中等度難聴者補聴器助成
高度・重度難聴者には、身体障害者福祉法に基づき助成を行っています。補聴器の使用で日常生活の不便が軽減され、認知症の進行抑制にも有効であることから、新たに65歳以上の中等度難聴者も対象に補聴器購入費用の助成を開始します。

◇地域医療の維持・充実
「誰もが健やかな暮らしづくり」「安心して暮らせる環境づくり」のため、飯南病院では小規模ながらも救急医療、入院機能といった必要な医療サービスを提供しています。
地域包括医療・ケアの実践の場として、志のある医療従事者の確保などにも努め、病院運営、地域医療体制の維持、充実に全力で取り組みます。

◆安心して暮らせる環境づくり
◇赤名農村環境改善センターの大規模改修
昨年度、照明設備のLED化やトイレの洋式化、音響設備更新等の工事を行いました。今年度は、災害時に備えた避難所機能の整備として、非常用発電設備の設置を行います。

◇地域防災力の向上
豪雨による土砂災害を想定し、町全体の防災訓練を6月1日に計画しています。防災は、日頃から繰り返しの訓練が大切です。
近年の気象状況や備蓄品などの防災対策に関する出前講座は、昨年度7つの地域・団体で実施。災害時の対応を話し合うきっかけとなるよう、引き続き取り組みます。

◇ごみ減量の普及啓発・公共施設等の脱炭素化
生ごみの減量化と焼却時の二酸化炭素削減を図るため、木製コンポストを活用したごみ処理の普及啓発を行います。
電力消費量の多い下水処理場施設などに太陽光発電設備を整備し、再生可能エネルギーの自家消費で、脱炭素化の推進と電気代の削減を図ります。

◆協働で進めるまちづくり
◇コミュニティ把握調査の実施
担い手不足や役割分担の負担感など、現状の集落単位での地域運営が難しく、課題を抱える地域もあると考えています。実態を調査し、今後のコミュニティのあり方を検討していくための基礎資料として活用します。

◇議会議員報酬の答申
町議員の議員報酬を引き上げることが適当として、飯南町特別報酬審議会から答申を受けました。この度の報酬改定が、議員活動のさらなる充実と魅力ある議会づくりの一助となるよう期待します。