くらし みりょ区ほっと通信

区からのお知らせや魅力・取り組みなどをお届けします!

◆【南区】地域の防災力を高めるために
「防災ひなの会」は令和4年4月、南区の芳泉地区にある南公民館を拠点として、芳泉地区に住む防災士有志で結成された団体です。メンバーが持つ防災士の資格を生かし地域で活動しています。皆さんに活動への思いをお伺いしました。

▽防災ひなの会メンバー
※詳しくは広報紙をご覧ください。

▽「防災ひなの会」結成のきっかけは?
会を結成する前は、防災士の資格を持つ一人一人が防災についての講座に携わっていましたが、「防災士が地域に眠っている、活躍の場が少ない」と感じていました。
令和3年度、現メンバーが、「防災士の活躍の場を広げるためにはどうすればよいか」と意見を出しあったことがきっかけで、会を結成しました。

▽防災士とは?
災害への備えや対応を学ぶ民間資格を取得した人のことです。地域防災の担い手として啓発や支援活動を求められています。

▽どのような活動をしているのですか?
学校園への防災啓発に力を入れています。芳泉小学校や浦安小学校、芳泉中学校の授業や南公民館主催の講座で講師を務め、オリジナルのハザードマップを作成したり、防災グッズを使用して分かりやすく防災の知識を学んでもらっています。
地域をあげて防災力の向上に取り組むためには、若い人たちの協力も必要だと感じています。引き続き、若い人たちを対象とした啓発活動に取り組むとともに、地域と協働しながら、きめ細かくフォローしていきたいです。

▽今後の目標を教えてください。
会のメンバーを増やしていきたいですね。活動の幅を広げながら、芳泉地区内にある学校園とのつながりを深め、連携を継続したいと考えています。
また、他の地区の防災士と、お互いの情報を共有し合うような交流の場も設けていきたいです。私たちの経験もお伝えできたらと思っていますので、お気軽にご連絡ください。

問合せ:南公民館
【電話】086-263-7919

◆【北区】地域の伝統を未来へつなぐ
建部町伝統芸能伝承保存会は、建部地域の各地区で活動する11団体で構成され、伝統芸能の保存と伝承を推進しています。その団体の1つ、多自枯鴨(たじこかも)神社棒遣(ぼうつかい)い保存会の行森重人さんに伝統芸能への思いをお伺いました。

▽棒遣いにはどのような意味がありますか?
棒遣いは、神輿神幸(みこししんこう)の警護の役目を持っています。災難を打ちはらい魑魅魍魎(ちみもうりょう)を退散させ村に平和をもたらす神事です。おはやしや鳴り物などのない静かな空間の中で、演者の息遣いと、地面を蹴り棒を打ち合う音のみが響き渡り、神聖さを感じさせます。

▽棒遣いへの思いを教えてください。
地域の人にとって、なくてはならない誇りです。棒遣いが奉納される建部祭りは、「これが終わらないと年を越せない」と思うほど大切な行事。地域の外へ出た人も、毎年祭りの日には神輿(みこし)を担ぎに帰ってきてくれます。伝統芸能や祭りは、まさに人と人をつないでくれるものです。地域の若い人たちにも、そういう気持ちになってもらえたらうれしいと思いながら、活動を続けています。

▽今後の展望を教えてください。
地域の誇りでもある棒遣いを伝承していくためには、演技者の確保と育成が課題です。また、このことは同保存会の各団体共通の課題でもあります。互いに連携し、建部地域の一つの魅力として発信できる活動を継続していきたいです。
また、多自枯鴨神社棒遣い保存会としても、建部祭りはもちろんのこと、要請があれば、さまざまな場所での演技を披露し演技者のモチベーションの維持につなげたいと考えています。
建部祭りは毎年10月の第2日曜日に七社八幡宮(しちしゃはちまんぐう)(北区建部町建部上)で行われます。ぜひ、建部地域の伝統芸能に触れてみてください。

▽建部町伝統芸能伝承保存会
副会長 行森 重人(ゆきもり しげと)さん
10歳から棒遣いを継承。現在は棒遣いの指導者として活動中。

北区役所公式Instagram:@okayama_city_kita_ward

問合せ:北区役所総務・地域振興課区まちづくり推進室
【電話】086-803-1656