くらし [特集]東広島の地域資源を使って「やってみたい」をかなえたい
- 1/33
- 次の記事
- 発行日 :
- 自治体名 : 広島県東広島市
- 広報紙名 : 広報東広島 2025年8月号
豊かな自然、長い年月を経て培われた歴史や文化、整備が進む生活基盤。地域資源に新たな価値を見出して、個々が求めるライフスタイルの実現や、まちの活性化を目指す動きが東広島市のあちこちで生まれています。人が集い、笑顔が増え、暮らしが輝き始める、そんな未来が見えてきます。
■里山から生まれる新しい価値とにぎわい!
◆みらいの里山プロジェクト
地域資源…里山+人の知恵・テクノロジー
福富町では、生活デザイン・工学研究所(市、マツダ、博報堂)による「みらいの里山プロジェクト」を進めています。昔からある自然や文化、資源(森、廃校など)に、アイデアとテクノロジーを加えて現代の暮らしに合う形で活用。人が集まり地域内で経済が循環するまちを目指しています。
◇里山の新たな価値の発掘 里山チャレンジプラットフォーム
地域の森や里山
福富支所から車で約10分の里山にあるフィールドワークの拠点。森の整備や生態調査を行いながら、ここだけの魅力や価値を活用した事業を生み出そうと模索中。また、「自然を大切にしたい」と思う子どもを増やそうとイベントも実施しています。
森の中のスギの木を生かしたツリーハウス。学生や地域の人たちの協力を得て令和6年12月に作られました。森のシンボルとなっています。
◇里山の価値をフル活用する拠点 福富みらいベース
旧竹仁小学校
校舎を改修し、人や企業が集う拠点としての整備を計画。共同で使う工房やテナントオフィス、コミュニティスペースなどが入ります。グラウンドでは、運転技量を分析するなどテクノロジーを活用しながら、高齢ドライバーの安全講習も行う予定です。
■森の調査隊 森には魅力がいっぱい
小学生を対象とした「福富の森調査隊」には、令和6年11月からこれまでに、40人以上が参加。森を調査し、ウェブサイトを作ったり、自分で描いた植物の絵をデジタル処理し、レーザーカッターで植物のプレートや森の地図を作ったりするなどの活動をしています。
「まきがたくさん! 何か作れないかな」「いい香りがする葉があるよ」
「自分が育った町で、大好きな自然に関わるプロジェクトに参加でき、やりがいを感じています。福富の里山の楽しさをたくさんの人に知ってほしいです。」
福富の森調査隊 スタッフ 福本さん
■自分らしくまちを元気に
地域資源を生かしながら自分の望む生き方や暮らしを実現している皆さんを紹介します。
◆いろんな人と一緒に野菜のおいしさを発信
地域資源…農業+私の願望…野菜の魅力を伝えたい
◇農家や大学の研究室と連携して 野菜の加工食品を開発
朝のひとくちめ 代表 田野実さん
田野実さんは、過去に体調を崩し、食べることの大切さを感じた経験から野菜を使った料理を深掘り。全国の農家を訪問し、野菜を研究する中で、豊栄町に魅力を感じ、地域おこし協力隊としての活動がきっかけで移住しました。市内の農家や広島大学の学生とつながり、スープなどの商品開発・販売を行いながら野菜の楽しみ方を伝えています。
◆住む人来る人のチャレンジを応援
地域資源…空き家+私の願望…安芸津で暮らす人を増やしたい
◇人が集まる場所をつくって 移住や開業したい人を支援
合同会社トモシビファーム 代表社員 新川さん
安芸津町で生まれ育った建設会社3代目の新川さんは、空き家をリノベーションしてコワーキングスペース「third(サード)」を開設。ここを拠点に、地域の団体や住民と一緒になって地域課題に取り組む「トモシビファーム」を設立。冊子やウェブサイトで安芸津の魅力を発信し、移住や開業、多拠点生活の実現をサポートすることで、令和7年だけで現在11人が安芸津に移住したそうです。
◆若い世代の 「やってみたい」をかなえるまちに
地域資源…学生+私の願望…学生と一緒にまちの魅力をエンターテインメントにしていきたい
ヤルキマントッキーズ株式会社 代表取締役社長 板垣さん
近畿大学工学部 井上さん
合同会社G11代表 株式会社高屋建設 代表取締役 菅井さん
高屋西小学校区 住民自治協議会 会長 井上さん
株式会社ロジスティックス 取締役 岸さん
◇学生のアイデアを生かし まちを盛り上げるイベントを開催
JR西高屋駅前の空き家や空き店舗の増加を憂いた菅井代表が、再開発をきっかけにまちづくり合同会社「G11」を地域住民と共に結成。eスポーツチームオーナーの板垣さんやアニメーション監督の岸さんなど、多種多様なクリエイターが集まり、移住して活躍するメンバーもいます。高校生や大学生も企画運営に参加し、地元事業者や自治会と連携して活動。令和6年の夏祭りでは駅前に約3,000人が集まりにぎわいました。
夏祭りに開催したeスポーツのパブリックビューイング
■こんなサポートも
・まちを盛り上げる活動に挑戦してみたい!
市民協働のまちづくり活動応援補助金
・子どもの家族と一緒に住みたいな
・空き家をリフォームして住みたいな
人口減少地域移住等住宅改修支援事業補助金
■バイローカルマップ
◇地元で買い物をしよう!
地域住民と市が協力し、日常生活に必要な品物などを購入できる商店や飲食店などを紹介するマップを作りました。地元のお店を知り、利用することで、「いつまでも住みたい、住み続けたい」と思える地域づくりを目指します。
■この特集に関するアンケートにご協力ください
回答期限は8月31日(日)
回答者の中から抽選で市の特産品を贈呈します
問合せ:地域政策課
【電話】082-420-0401