- 発行日 :
- 自治体名 : 広島県東広島市
- 広報紙名 : 広報東広島 2025年9月号
◆過去を知り、未来を考える「平和学習バス」 小・中学生が平和記念公園を訪問
7月25日(金)、市内の小・中学生48人が原爆の被害について学ぶ「平和学習バス」に参加し、平和記念公園を訪れました。広島平和記念資料館見学のほか、ガイドとして同行した賀茂高等学校の生徒による説明や被爆者から直接体験を聞くなどして、学びを深めました。
ガイド役の賀茂高等学校2年生の石本さんは、親族の被爆や自身の平和学習バス参加経験からガイドに挑戦。「分かりやすく伝えることの難しさを感じたが、今後も活動をより良くし、後輩に受け継ぎたい」と話してくれました。
参加した松賀中学校3年生の松本さんは「戦争の恐ろしさと平和の尊さを学んだ。園内の碑や『原爆の子の像』などから、未来の平和を願う希望も感じた。この体験をみんなに伝えたい」と、今後の活動に意欲を見せていました。
平和学習バスは東広島市原爆被爆資料保存推進協議会(原資協)が主催し、今年で39回目。3年前からは賀茂高等学校の生徒が碑巡りのガイドを務めています。
市民文化センター2階の原爆被爆資料展示室などを通して平和の継承に取り組む原資協。天野会長は「今ある日本の平和の尊さを認識した上で、平和への関心を持ってもらいたい。歴史を学び、世界の平和に向けて自分にできることを考えるきっかけとしてほしい」と語っていました。
真剣に話を聞いてメモを取り、積極的に質問をしていた参加者たち。平和のバトンは、確かに次の世代へと受け継がれています。
問合せ:経営戦略チーム
【電話】082-420-0919