- 発行日 :
- 自治体名 : 広島県安芸高田市
- 広報紙名 : 広報あきたかた 令和7年4月号
■地域の未来を考える
こんにちは。市長の藤本悦志です。
安芸高田市は、2004年3月1日の合併から20年が経過しました。現在、次の20年を見据え市の最上位計画である総合計画を2025年度中に策定することを目指し取り組んでいます。
合併時、「住民と行政による協働のまちづくり」をスローガンに、市民と行政が対話できる地域振興組織が市内全域に立ち上がりました。この組織は、住民と行政の役割分担(自助・共助・公助)の内、主に共助の役割を持ち、地域の課題解決に取り組みながら、必要に応じて行政へつなぐという重要な役割を担っています。しかし、近年はコロナ禍での活動の停滞や人口減少・少子高齢化による組織の担い手が不足するなど活動に影響が及び、地域の元気・活力が薄らいでいます。
一方で、策定中の総合計画のアンケート調査では、日々の生活で人とのつながりや地域活動の活性化を望む声が多く、現在の時代に合った地域支援の枠組みに変えていく必要があると強く感じています。そこで、地域の役割や活動を取り戻すため、2025年度から各支所へ集落支援員を配置することとしました。地域の実情に詳しく、集落対策のノウハウを持つ人材を配置することで、地域課題の集約・解決や地域振興組織の運営サポートが狙いです。私が掲げるビジョン『暮らしやすい“あったかい”まちづくり』を実現させるため、各支所が地域住民のよりどころとしての機能を発揮し、地域課題をしっかりとくみ取る市政を目指します。