- 発行日 :
- 自治体名 : 広島県江田島市
- 広報紙名 : 広報えたじま 第247号(令和7年5月号)
江田島市農業委員会は農業委員9名・農地利用最適化推進委員16名で構成され、農業地域振興のため、農地利用の最適化活動を行っています。農業委員会における委員の活動を広く市民の皆様に知っていただくために、インタビュー形式で掲載します。第5回目は、川尻一行(かわしりかずゆき)委員(70歳)です。
江田島市の秋を美しく彩る菊。その栽培に情熱を注ぎ、地域の菊農家として広く知られているのが、農業委員を務める川尻さんです。妻と二人三脚で菊栽培に励み、長年に渡って品質の高い菊を育ててきました。
サラリーマン家庭に育った川尻さんが農業の道を志したのは、農業高校を卒業した後のこと。菊づくりの経験がなく、最初は地域の菊農家に話を聞きに行ってもなかなか相手にされませんでした。それでも諦めず栽培現場を見学したり、手伝いを申し出たりすることで、少しずつ信頼を得て、関係を築いていきました。そうした努力を重ねるうちに、栽培の知識や技術を学び、自らの手で菊農家として独り立ちすることができ、農業で生きる覚悟を決めました。
今では地域を代表する菊農家として活躍するだけでなく、農業委員として後進の指導や農業振興にも尽力しています。また、娘である江美(えみ)さんを後継者として育てるべく、厳しく指導をされています。「昔の自分と同じように、農業を志す若者にチャンスを与えたい」と語る川尻さん。その姿勢は、次世代へと農業の魅力を伝える大きな力になっています。
これからも川尻家の菊づくりは地域の風景を美しく彩り続けるでしょう。
問合せ:農業委員会事務局
【電話】0823-43-1645