くらし つむぐ通信シリーズ連載その107

「つむぐ通信」では、地域おこし協力隊員が、月替わりで活動内容やイベントなどのお知らせ、地域おこしに関する企画や提案を紹介していきます。

■江田島市地域おこし協力隊
国際交流支援員:大方芳恵
観光事業総合プランナー:山田京子
オリーブブランドクリエーター:鉄増千夏
里海コーディネーター:向井綾香

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■今月は山田京子さん
▽江田島市民の柑橘愛
飛渡瀬地区に『えたじまーれ』がオープンし、早くも3か月が過ぎようとしています。これまで地元の皆様はもちろん、暖かくなるにつれて観光客の皆様にも少しずつですがお越しいただく機会が増えてきたように思えます。
オープンから3月くらいまでの間は農産物はいわゆる『端境期』にあたり、溢れんばかりの地物野菜が並んでいる…というわけにはいかず、店頭に商品を並べるのに苦労しました。
しかし、その状況を救ってくれたのは様々な『柑橘類』でした。『えたじまーれ』で農作物に関わるまでの私は普通のみかんやレモン・八朔・デコポン・ネーブル程度の種類は知っていましたが、開店後は本当にたくさんの種類の柑橘類を覚えることができました。『デコポン』という名前は『しらぬひ』の一部の特級品にしか与えられないブランド名であることや、柑橘類はなぜか『はるみ』『はるか』『せとか』のようにどこか穏やかな雰囲気の名前がつけられていることなど柑橘の見た目だけでなくその味や特徴などに触れることが大変多く、柑橘類の奥の深さに驚いています。
そして、江田島市の皆様のあふれる柑橘愛にも本当に驚かされました。
私も柑橘類は嫌いではないのですが、とにかく皆様おびただしい柑橘類の購入点数で、果たしてそれだけの量を一体どう消費するんだろう?と不思議で仕方ありませんでした。
しかし、実際に江田島市に住み始めて出会った柑橘類はどれもこれも本当に美味しく、無精者で手で皮を剥けるみかんくらいしか買って食べなかった私が、新しい種類の柑橘が入荷すれば「ちょっと買ってみようかな…」と思うようになってしまったくらいに江田島で出会った柑橘類たちはすごく魅力的なんですよね。
だから今では『鬼買い』されるお客様の気持ちもほんの少しわかるようになってきました。でも、自分が皆様のように『鬼買い』の域に達するにはもう暫く時間が掛かりそうです…。『端境期』とはいえ、地元の生産者の皆様には本当に助けていただき、毎日のようにどこからか何かしら収穫した野菜を納めて下さり、売場が保てたことに本当に感謝しております。
お彼岸のお花や普段の生活に彩を添えてくれる色鮮やかな切り花・寄せ植えの花・観葉植物など、花の生産農家様にもたくさんのご協力をいただき感謝しております。
これからは春野菜の季節になり、柑橘類はしばらくみかけない日が続くと思うと寂しいのですが、またさらに美味しくなって会いに来てくれることと思います。楽しみにしています。

▽今後の取り組み
さて、令和7年度に突入し今年は果たして協力隊としてどのような活動をするかについて考えております。令和6年度については『えたじまーれの立ち上げ及び江田島市観光協会の事務所移転』が私のミッションでしたが、無事こうして一旦形を整えることができたかなと思っております。令和7年度につきましては、『えたじまーれ』の運営協力を行いながら、地元の方・観光客の方といった垣根を超えてご参加下さる皆様が楽しいと感じていただけるようなイベントができないかなと思っております。例えばそれは『えたじまーれ』の店頭スペースや、店舗横屋根下倉庫スペースなどを利用した、とても小規模なイベントかも知れませんし、店舗裏の大きな広場で行われるイベントになるかも知れません。
具体的な案はまだこれから練らなければならないのですが、「『えたじまーれ』ってなんだか行きたくなる場所なんだよね。」って年齢性別島内外問わず皆様にちょっと興味を持って頂ける、そんな場所にしていきたいと思っております。是非皆様のご期待にお応えできるよう引き続き頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします!