くらし 地球温暖化防止 エコラム ECO-LUMN Vol.219

■再生可能エネルギーの普及に欠かせない蓄電池

近年、再生可能エネルギー(再エネ)の普及において、蓄電池の重要性が急速に高まっています。
太陽光エネルギーなどの再エネは、天候に左右されるため、発電量の変動が電力系統の安定性に影響を与える可能性があります。蓄電池はこれらの変動を吸収し、電力供給の安定に貢献することが期待されています。
また蓄電池があれば、発電できない時間帯や停電時にも電力を利用でき、電力会社からの購入量を大幅に削減することが可能です。
このように、蓄電池は電力系統全体の安定化や災害時の備えとしても重要な役割を果たします。
価格面においても、現在主流のリチウムイオン蓄電池はこの10年で価格が約90%低下し、導入しやすくなりました。さらに日本を含む世界各国では、全固体電池などの次世代蓄電池の開発が進められています。再エネと蓄電池を組み合わせたシステムのコストは、多くの専門機関が今後10年以内に化石燃料の発電コストと同等以下になると予測しています。
蓄電池は再エネ普及を支える重要な設備として、また経済性の向上によっても今後急速に普及していくことが見込まれています。家庭でも太陽光パネルや電気自動車と併せて、蓄電池の導入を検討されてはいかがでしょうか。

・蓄電池の使用で再生可能エネルギーの安定化が期待されている

問合せ:環境政策課
【電話】29-5102