くらし [知っちょこPickup!]毎年4月2日は国連の定めた世界自閉症啓発デー

毎年4月2日は国連が定める「世界自閉症啓発デー」です。
また、4月2日から8日までの一週間を「発達障害啓発週間」とし、自閉症をはじめとする発達障害について広く啓発する活動が世界各地で行われています。
世界自閉症啓発デー・発達障害啓発週間をきっかけに、自閉症をはじめとする発達障害についての知識・理解を深めてみませんか。

■発達障害のある人と共に働く上でのポイントは?
発達障害の中にはさまざまな種類があり、その特性や程度は一人ひとり異なります。
まず、本人の「得意なことや強みは何か、苦手なことやサポートが必要なことは何か」を理解し、その人に合ったサポートを工夫しましょう。

◇注意欠如・多動症(ADHD)の人への配慮のポイント
・短く、はっきりとした言い方で伝える
・指示は文章にして伝える
・一度に多くの事を頼まない
・気が散らないようにデスクに余計なものを置かない
・座席の位置を工夫する
・わかりやすいルール提示などに配慮する
・締め切りや約束は、余裕をもって伝える
・できたことをほめる、できないことを叱らない

◇その他の発達障害の人への配慮のポイント
・叱ったり否定的な態度を取ったり、笑ったり、ひやかしたりしない
・日常的な行動の一つとして受け止め、時間をかけて待つ
・苦手なことに無理に取り組まず、できることで活躍する環境を作る
・楽に過ごせる環境を一緒に考える
・苦手な部分は、課題の量・質を適切に加減し、柔軟な評価をする

◇ユニバーサルデザイン(UD)フォントを使いましょう
発達障害のある人の中には「明朝体が読めない」「ずっと明朝体で読んでいると体調が悪くなる」と言った困難を抱える人がいます。UDフォントは、年齢や障害の有無、個々の能力差などに関わらず、多くの人々が利用しやすいように「ユニバーサルデザイン」の思いが文字に込められた書体です。文字の線と線の隙間が大きい、文字と濁点が離れているなどの特徴が盛り込まれているため、文字の形がわかりやすく、読みやすくなっています。
(※詳細は本紙をご参照ください。)

◇自閉症、アスペルガー症候群を含む広汎性発達障害(自閉症スペクトラム、ASD)の人への配慮のポイント
・指示を急に変更しない
・指示をあいまいに伝えず、肯定的、具体的、視覚的な伝え方を工夫する
具体例:「○○をしましょう」とシンプルな伝え方、図・イラストなどを使って説明する
・複数段階のある業務は、業務達成目標の段階を細かく分けて少しずつ達成を目指す「スモールステップ」とする
具体例:手順を示す、モデルを見せる、体験練習をする、新しく挑戦する部分は少しずつにするなど
・音や光に敏感な人には配慮する
具体例:イヤーマフを活用する、大声で説明せずホワイトボードで内容を伝える、居場所をつい立てで区切るなど

■ブルーライトアップ
癒やしや希望を表す「青」をシンボルカラーとして、各地でライトアップやイベントが行われます。
本市では市役所庁舎をブルーライトアップしますので、ぜひご覧ください。
点灯期間:4/2(水)~8(火)日没~21時
場所:市役所本庁舎

問合せ:地域福祉課障害者支援班
【電話】23-1243