その他 おおずの元気 がんばるひと

NPO法人 日韓友好プロジェクト愛
理事長 二宮千鶴子(ちずこ)さん

韓国に興味を持ち、かじる程度に韓国語を学んでいた私は、およそ30年前に韓国人の夫と結婚。夫と共に私の故郷である河辺にUターンするまで、韓国で5年ほど暮らしていました。韓国人は言動に裏表がなく、初めは面食らうこともありましたが、すぐ打ち解けることができました。情が深く、家族や周りの人を大切にする彼らに囲まれて暮らすうちに、私はもっと韓国が好きになりました。
日本と韓国では、生活様式や文化が全く違います。
例えば、正座。日本では正座は礼儀正しい座り方ですが、韓国人にとって、正座は罰を受けるときの座り方であり、あぐらや膝立てが正しい座り方です。また、生活のさまざまな面において、マナーに厳しい日本のような窮屈さはないように思います。
しかし、韓国人は厳しくないのかといえば、そうではありません。韓国では、年上の人を立てることが重んじられます。日本では子供を優先することも多いですが、韓国では必ず年長者が優先です。これは文化の違いであって、厳しくするポイントが違うのです。
日本と韓国は、戦後教育の影響などもあり互いに誤解している面もあると思いますが、互いの文化を知り、相手の立場を思いやることができれば、隣の国同士、仲良くしていけるはずです。
私たち日韓友好プロジェクト愛は、韓国の文化を身近に感じてもらえるよう、自主開催イベントや地域行事で韓国文化体験を提供したり、大洲にゆかりのある儒学者・姜沆(カンハン)先生の追慕祭を毎年開催したりしています。毎週水曜日には、平コミュニティセンターで韓国語教室も開催しています。大洲のみなさんにも、気軽に参加して韓国の文化に触れてもらいたいです。