- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県大洲市
- 広報紙名 : 広報おおず 2025年4月号
「日本の49%の仕事は将来的にAIやロボットに変わる」。これは2015年に発表されたオックスフォード大学と国内大手シンクタンクの共同レポートです。日本国内の600種類以上の職業について、AIやロボットの代替可能性を学術的に検証したもので、発表当時は大きな話題になりました。
それから10年が経ち、現実社会では一部の仕事が確かに変化しています。特に私が日頃働いている業界では、Webライターの仕事が激変しました。書きたいテーマについて生成AIに明快な指示が出せれば、1000文字の原稿がたった10秒で出来てしまうのです。実は私が書いているこの原稿も生成AIを活用しながら文章を作っています。
今後、AIによってライターの役割は「単なる書き手」から「コンテンツのプロデューサー」へとシフトしていくでしょう。AIには真似できない高度な文章力、企画力、編集力が求められるようになり、仕事自体は残るかも知れませんが、将来的に「ライター」という名前の職業ではなくなるかも知れません。
重要なのは、AIを単に仕事を奪うものとして恐れるのではなく、AI時代に備えて自身のスキルを向上させ、AIと共存できる働き方を模索することだと考えています。