くらし 特集 温か笑顔 未来へ繋ぐ東温市の挑戦(2)

■総合計画による主要施策の取組
今年度の市政推進に当たり、第2次総合計画の政策目標に沿って、次の主要施策に取り組みます。

[1]みんなが元気になる健康福祉のまち
県のデジタルヘルスケア環境普及促進事業で整備された健康アプリの普及を図るとともに、健康づくりに関する取組や成果に市独自のポイントを付与することで、市民の更なる健康意識の高揚や生活習慣の見直しを促します。
また、がん患者に、治療に伴う外見の変化に対処する目的で購入したウィッグ等の費用の一部を助成することで、療養の質の向上と社会参加の促進を図ります。
次に、障がい者施策では、視覚障がい者に、文書等の代筆や代読を行う支援者を派遣し、主に居宅で意思疎通の支援を行うことで、自立及び社会参加に繋げていきます。
次に、高齢者福祉施策では、現在の「第9期高齢者福祉計画」及び「介護保険事業計画」の終期が令和8年度末であることから、今年度から2か年で次期計画の策定を進めます。
また、終戦から80年の節目となることから、戦没者を追悼し平和を祈念することを目的に、市主催の戦没者追悼式を挙行します。
次に、子育て支援施策では、県と連携し、小児期に発症する遺伝性難病を早期に発見し、治療に繋げることができるよう「拡大新生児スクリーニング検査」への助成を行います。
また、保育所では、人口呼吸器や胃ろう等が必要な医療的ケア児を受け入れられる体制を整え、保護者の保育ニーズに対応した子育て支援の充実を図ります。
そのほか、南吉井第二保育所の壁面修繕、いわがらこども館の複合遊具の修繕やフェンスの改修などの工事を実施し、安全、安心な子育て環境の整備に努めます。
さらに、経済的な理由で結婚を諦めることがないよう、県と連携し、市で新生活をスタートする新婚世帯を対象に住宅費用や家電の購入費用などを助成し、新婚世帯の経済的負担の軽減を図り、結婚しやすい環境を整えていきます。

[2]安全で快適な社会基盤のまち
都市基盤の整備では、昨年開通した「東温スマートインターチェンジ」の効果をさらに高めるため、引き続き、重信工業団地方面から東温スマートインターチェンジへ、また陸上自衛隊松山駐屯地から国道11号へ直結する道路の整備を進め、市民の利便性の向上はもとより、物流の効率化、観光振興、災害時等の救急活動支援に繋げていきます。
また、既存の道路や橋梁、トンネルについても、計画的に長寿命化修繕を実施し、維持修繕費の縮減や平準化を図ります。
次に、良好な住環境づくりでは、老朽化した市営住宅を、「市営住宅長寿命化計画」に基づき大規模改修工事や設備更新を行うとともに、老朽化が著しい住宅の解体、撤去による集約、再編を進めます。
次に、環境施策の推進では、令和3年度末で操炉を終了した「東温市クリーンセンター」の解体、撤去工事を令和8年度までの2か年で実施します。
さらに、消防体制と防災、減災対策では、年々増加する救急出動と、高度化する救急業務に対応するため、救急救命士の増員を図るほか、車両更新計画に基づき、高規格救急自動車と、これに搭載する救命処置用資機材を更新し、救急体制の更なる充実を図ります。

[3]創造性と活力に満ちた元気産業のまち
農林業の振興では、生産条件の悪い中山間地域を支援する「中山間地域等直接支払事業」において、現在の第5期対策が終期を迎えることから、引き続き、第6期対策として支援を行い、農業生産活動を継続し、農地維持管理の取組を後押しします。
次に、商工業の振興では、中小零細企業が実施するさまざまな取組に補助を行う、「中小零細企業まるごと応援事業」において、新たなニーズに対応するため、「災害対策」を補助項目に加え、引き続き支援します。
さらに、観光、物産の振興では、三大都市圏に所在する企業等の社員を受け入れ、そのノウハウや知見を活かして地域活性化に繋げる「地域活性化起業人」の登用を行い、「SAKURAselect」商品を主とする地域産品の販路拡大と販売促進を図ります。