- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県伊方町
- 広報紙名 : 広報いかた 2025年5月号
■「発見!妙楽寺の棟札」
2025年3月、湊浦にある真言宗醍醐派のお寺である妙楽寺様の主屋を老朽化により解体することになると伺い、建物の中を見学させていただきました。
築約100年であると伝わっていましたが、今回屋根裏にて棟札が見つかりました。それによると昭和4(1929)年、先々代・佐々木旭海(きょくかい)和尚が61歳の時に建てられたことがわかります(図1参照)。伝わっていた通り、96年前(=約100年前)の建物でした!また、大工棟梁に伊方越住人の井関末廣、建具師宮脇與七郎、他にも左官や職衆として多くの地元の人たちの名前が連なっています。大工の多かった伊方村らしいですね。
さらに、棟札には「鎭宅霊符」とあります。「鎭宅霊符」とは陰陽道で使用される火災予防・家内安全の呪符で、鎭宅霊符神はそれを司る神のことです。妙楽寺は祈祷寺として知られており、妙楽寺ならではの棟札でとても興味深いです。
▽図1