くらし 水の事故から命を守る
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- 発行日 :
- 自治体名 : 高知県土佐市
- 広報紙名 : 広報土佐 令和7年7月号
■市消防署井上署長にお話を聞きました。
水難事故は土佐市でも年に数件程度発生していますが、毎日数件ある救急出動と比べると出動件数が少なく、どうしても現場慣れしていない状態での出動となってしまいがちなので、要救助者を助けるために、自分たちが溺れてしまうなどの二次災害を起こさないよう、日頃から訓練を行っています。近年はドローンや魚群探知機を使用しての捜索となる場合もあるため、操縦を学び、研修を受けるなどの研鑽も積んでいます。
また、場所や状況によっては、近隣市町村との合同救助になることもあるため、警察や他市と合同での訓練を行うこともあります。
これから、川・海でのレジャーシーズンを迎えますが、深いところや流れの速いところでは遊泳しないこと、ライフジャケットを身につけることなど、自分の身を守りながら、安全にレジャーを楽しんでもらいたいです。
■水の事故を防ぐには
○危険な場所に近づかない
身近な水辺にも危険な場所があります。
○天候や体調で状況判断
睡眠不足や疲れているときなど、健康状態がよくないときは泳がない。
台風や大雨のときなどは水辺に近づかない。
○ライフジャケットを活用
子どもだけでなく大人もライフジャケットを着用する。
○子どもから目を離さない
子どもだけで水に入らない、入らせない。
■溺れている人を見つけてもむやみに飛び込んではいけません
溺れている人はパニックに陥っているため、何かにしがみつこうと必死です。
慌てて助けようと飛び込んだ人が、一緒に溺れてしまうという二次災害も多発しています。
▼溺れている人を見つけた!「助けたい」「なんとかしたい」そんな時は?
○助けを求める
自分一人で助けようとすると、二次災害の恐れもあり危険です。落水者を見失わないよう注意し、大声で付近にいる人に助けを求めましょう。周りに人がいないときは一刻も早く救助機関に連絡しましょう。
○救助機関に連絡する
このとき注意すべき点は「ゆっくり、はっきり、大きな声で」事故現場の場所、状況、自分の電話番号などを伝えることです。よほど場慣れした人以外は焦ってしまいがちですが、ここで気持ちを落ち着かせることが救命への最善の道です。
水難事故の緊急連絡先:
消防 119番
警察 110番
海上保安庁 118番(海の場合)
○浮くものを投げる
近くに浮き輪のようなものがあるとベストですが、ないときはペットボトルや発泡スチロールなど浮くものにロープをくくりつけ、溺水者の後方に落ちるように投げましょう。
溺水者がつかまったら、ゆっくりとたぐりよせ、自分も落ちないよう慎重に引きあげましょう。